ナスカ観光のこと【1/19】
- 遊覧
高度はどんくらいだんべ?
気持ちのいい高さである。
砂漠の景色を観てるだけでも感動的。
広大な乾いた色の砂漠。
遠方に緑のカケラもにゃあ乾いた色の山々。
そして、宇宙色の空・・・。
「すっぎゃあ眺めだなあ〜。
この世のモンとは思えにゃあで・・・」
間もなくパイロットが叫んだ。
「みぎぃ〜!くじらぁ〜っ!」
いよいよ【地上絵】遊覧開始っ!
必死で窓の下を探す。
「あ、あったあったっ!あれだっ!」
「えっ?わっかんにゃあ!どこどこっ?」
大騒ぎ。
もちろん、サインは欠かさにゃあ。
親指を立てて、ニッコリ。
「I got it!」
「Good!」
「Wonderful!」
ヒトコト添える。
パイロットも満足げ・・・。
「みぎぃ〜っ!さんかくぅ〜っ!」
「ひだりぃ〜っ!いっぬぅ〜っ!」
絶好調だ。
- 耳栓
ふと気づいた。
パイロットは、一々後ろを振り向く。
ま、対向車は来にゃあからいいけど・・・。
「みぎぃ〜っ!はちどりぃ〜っ!」
声は肉声だ。
ってえ事は・・・。
「このヘッドホンは何だ・・・?」
ふつーは、エンジン音で肉声は聞こえ難い。
きっと、パイロットの声も聞き難い。
んで、ヘッドホンを通じて説明がある・・・。
って思ってた。
このパイロットには不要だった。
「でぶは、声もできゃあっ!」
ふつーに聞いてたら、やかましいかも。
ひょっとして・・・。
耳栓のかわりか。