ナスカ観光のこと【1/18】

  • ゾク

 メインストリートを歩ってみる。
小っちぇえ商店がびっちり並んでる。

「レストラン」、「BAL」、「土産物屋」、「薬局」・・・

何となく、明かりが暗ゃあ。
でも、目抜き通り。
町で一番の繁華街・・・。
 ジモティの若ゃあ衆が、いっぴゃあいる。
ただ、目的もなく歩ってる雰囲気。
クルマもそこそこ多い。

「ぶお〜〜っ!ぷすぷすっ!ぶおお〜〜ん!ぶおん!ぷすぷす・・・」

マフラーとかを改造したクルマが多い。
一応、ゾクらしい。

「どーでもいいけど、調子悪そうだなあ・・・」

 一応、”流してる”らしい。
姉ちゃん、ナンパしようって・・・。
ちと整備した方がいいべ。

「ひゃあ、あれで姉ちゃん乗っけても、ぷすぷす・・・なんて止まっちまったら、シャレんなんにゃあじゃ」

大きなお世話・・・。

  • クスリ

 ブラブラしてた。
土産物屋とかおちょくったりして。
ふと見ると、どっかで見た顔が・・・。
「ゆかりさん」と、「山中さん」だった。

「あ〜、今晩は!買い物ですかあ?」

 聞くと、クスリ屋を探してるとか・・・。

「あ、クスリ屋ならこの先にありましたよ」

何でも、乗り物酔いのクスリを探しに行くとか・・・。
群馬の「M山新婚夫婦」の為らしい。
要するにまだ仕事中だ。
 言葉を飲み込んだ。

「良かったら、どっかで反省会やりましょうよ・・・」

ってのが、いつものパターンなんだけど・・・。
ま、しゃあ〜んめ。
仕事中だに・・・。
 缶ビール仕入れて帰る事にした。
個人商店に飛び込んだ。
もちろん、言葉はまったく通じにゃあ。
【Crystal】を4本、手に取った。

「値段が、皆目わかんにゃあな・・・」

 5ドル札を出してみた。
おばはんが、店の奥の方へ入って行った。

「へ?」

おばはん、戻って来た。
手に、1ドル札を1枚持って・・・。

「ひゃあ、良心的じゃん・・・」