ナスカ観光のこと【1/18】
- 【ナスカ】
さあ、いよいよ【ナスカ】だ。
「山中さん」が豊富な事前情報をくれる。
ビデオまで見た。
MHKで放映されたヤツ・・・。
「これで、上空からの『地上絵』のイメージが涌くと思います・・・」
ヤに用意周到である。
【マチュピチュ】とか、【チチカカ湖】とはちと違う。
後から事情がわかった。
あまりにも有名な【ナスカの地上絵】
観光客の期待は高鳴る。
「わくわくっ!」
勝手にイメージを作り上げる。
”セスナの窓から、「ハチドリ」や「ペリカン」がくっくり見える。”
これが困っちゃう・・・。
ハンパにテレビ観てるヒトも困っちゃう。
特番なんか観ちゃったヒト。
「ウルトラライトプレーン」の映像なんか観てる。
100mにも及ぶ巨大な絵。
これを舐めるように追っかける映像。
こんなイメージで来る客が多いらしい。
そりゃ無理っ!
「山中さん」も盛んに幻想を消そうとしてる。
「セスナから見たらホンットに小さいんです。
輪郭もそんなに鮮明じゃありません。
陽の高さにも左右されますが、とっても見難い事もあります」
ま、いろんな客がいるからね〜。
- 【マリア・ライヘ】
別名、【マリア・ライヘ展望台】
【ナスカ】と言えば、このヒトじゃん。
【マリア・ライヘ】
このヒトなしに【ナスカ】は語れにゃあ。
ドイツ人である。
ご主人の仕事の関係で渡ペした。
ふとした事から【ナスカ】に関わった。
運命なんだべな・・・。
当時、【地上絵】の存在が明らかになった。
砂漠に入り込む輩が絶えない。
メリケンは道路工事までしちゃった。
【地上絵】はどんどん踏み荒らされてく。
「このままでは、この貴重な人類の遺産が崩壊しちゃうわいっ!
研究・調査の前に、まず保護しなきゃっ!」
ペルー政府はカネがにゃあ。
何の対策も出来にゃあ。
そこで、ひと肌脱いだ。
「私が、私財を投げ打って【地上絵】を保護しますっ!」
人生が変わった。
「私、残りの人生を【ナスカの地上絵】の保護に捧げますっ!」
とうとう、【ナスカ】に骨を埋める事になった・・・。