ナスカ観光のこと【1/18】
- 砂漠
ホントに砂漠なんだ・・・。
どこまで行っても一面のスナ。
たまにスナじゃないと思うと、ガレキ。
時々、海が見える。
砂浜と砂漠が合体してる。
「これも、ちょっと見られない景色だなあ・・・」
ところどころ、ムシロが干してあった。
丸太か、竹材を箱型に組んである。
そこにムシロがかかってる。
これが、何十個も並ぶ。
「海水浴客の脱衣所だんべか・・・?」
っにしちゃ、数が多すぎる。
「何だんべ?サカナでも干すんかな・・・?」
ナゾが解けた。
「山中さん」いわく。
「あれは家です。山岳地帯から職を探して下りて来たヒトビトが勝手に住んじゃってます。言わば不法占拠ですね・・・」
ひっくり返った。
「家ったって、枠とムシロだけじゃんっ!ここで生活すんの?」
それは、それは・・・。
- 「不法占拠」
もちろん、水道も何もにゃあ。
喰いモンなんか、どーすんだべ?
サカナ・・・?
「いくら海があるってったって、サカナだって逃げるべや・・・」
そうそう簡単にゃ、捕まんにゃあべ。
トリ・・・?
もっと難しいべや。
「ワナを仕掛けるってったって、エサがにゃあべや・・・」
水は、行商人が売りに来るらしい・・・。
「売りに来るったって、そんなカネもにゃあからこんなんとこに住んでんだんべや!」
でも、ここで生きてるヒトがいる。
それでも何でも、街に出れば何とかなっちゃう・・・。
って事なんだべな・・・。
立派な「不法占拠」ではある。
でも、たくましく生活してる。
その秘訣は・・・。
「彼らは、必ず『国旗』を立てるんです。
いくら、『不法占拠』でも『国旗』のある家を撤去は出来ない。
『国家侮辱罪』を楯に暮らしてるんです・・・」
あったまい〜〜っ!