リマ帰還のこと【1/17】

  • 南米タイム

 案内は「1時間遅れ」だった。
15:30・・・。
動きは無かった。
カウンター内ものんびりムード。
文句言ってもしゃあんめ。
ま、南米タイムじゃ・・・。
 それにしても許せない事が・・・。
座席である。
明らかにおかぴい。

”機材は【エアバス A319】 3+3席”

まず、毛唐がペアでシートを確保。
日本人ですき間を埋める。
 我々グループだけじゃなかった。
一緒になった「ツーリズム」の客も同じ。
すき間埋めに使われてる。
当然、席はバラッバラッ!
夫婦も仲間内もあったモンじゃにゃあ。
 これは「ゆかりさん」も苦ぴい。

「融通が利かない航空会社なので申し訳ありません。
経由の『アレキパ』で席が空いたら、上手くチェンジしたいと思いますので・・・」

旅程表を見ると、フライトは2時間40分。
決して短かぁにゃあ。
大いに不服ながら「アレキパ」まで我慢・・・。

 今回は寄れない。
でも、ガイドブックを見ると良さそう。
別名があるそうな。

【シウダード・ブランカ(Ciudad Blanca)】=白い町

って言われてるらしい。
 街の建物がみんな白い。
近郊で採れた白い火山岩で造られてるそうな。
太陽の照り返しがすぎゃあ。
街全体が明るいという。

「ここも、世界遺産だで。行きてゃあなあ・・・」

 その「アレキパ」到着。
ほとんど、ヒトの移動なし・・・。
結局、この不愉快な配席のまんま。
全員公平なら、まだ諦めがつく。
どーしょーもにゃあ航空会社って事になる。

「ま、そんな航空会社、いずれは潰れらあ・・・」

 でも、毛唐はふつーに座ってる。

「これがぜってゃあ、許せにゃあっ!」

ふざけてる。

「何だっつーんだ!
我々のチケットはニンゲン用じゃにゃあのか?」

3ヶ月も前に予約してあんのに・・・。

「明らかな人種差別だ!
でなきゃ、現地旅行社の怠慢だ!
これはぜってえアンケートに文句書いてやるっ!」