チチカカ湖観光のこと【1/16】

  • 土産

 あと、観てないとこ。
土産コーナーが残ってる。
各家の前に露店が出てた。
刺繍のタペストリーや、毛織物が並ぶ。
小物も多い。
「トトラ」細工の人形やら、モジュールやら・・・。
 「ゆかりさん」からは予備情報を貰ってた。

「今では観光が大きな収入源になってます。とっても素朴なお土産とかを売ってますので、よろしかったら・・・」
「あと、子ども達が描いた絵を持って来ます。決して上手な訳じゃありませんが、とっても素朴でいい記念になるかと思います」

ちとプレッシャーが・・・。

”何か、買ってやんなきゃ・・・みたいな・・・。”

 みんな心情的には同じ・・・。
何となく、必要無くても買ってる。
「K戸さん」なんか、気持ちが優しいからコロリ・・・。
何だか、小物をごちゃごちゃ買ってた。

「どーすんの?それ?」

「K戸さん」苦笑い。
甥っ子の土産にするとか言ってた。
 我が家は、なかなか辛い。
我が家の不文律がある。

”消えて無くなるモン以外は絶対に買わないことっ!”

そーでなくても食指がいごかにゃあ・・・。

 結構、売り込みは盛んだった。
そりゃ、そーだべ。
ケタ違いの現金が手に入っちゃう。
試しに訊いてみた。

「このタペストリーはいくら?」

30ドルだという。
 確かに日本で買うと思えば安い。
まして、この環境。
あんまし、値切るヒトもいにゃあべ。
ますます、観光収入のウェイトが高くなっちゃう。

「びみょーだよなあ・・・」

 ちょっと気になる土産があった。

バルサ】のミニチュア。

「トトラ」で造った舟の模型みたいなモン。
きっと若い「コトトラ」で作ったんだべ。

「これ、結構可愛いんだけどなあ・・・」

 タマにキズは、人形が乗ってる。
民族衣装を着た「ウル族」の人形だったりする。
ちょっと興醒め・・・。

「そっかあ、ここのヒトみんなで土産を『ウル族』なんだ・・・」