チチカカ湖観光のこと【1/16】
- エネルギー
バリケードばハンパじゃなかった。
ひと抱え以上もある石が、道路にゴロゴロ・・・。
石だけじゃにゃあ。
石を芯にして、土で堤防が造ってあったり・・・。
「これを造るエネルギーって、すぎゃあなあ・・・」
まだまだ・・・。
丸太ん棒が積んであったりもする。
「こんなの、どっから持って来たんだべ・・・?」
道路脇の木が切り倒されてる。
火を点けた跡もある。
夕べ、デモが終わってから片付けたんだんべ。
でも、祭りのあと。
エネルギーを使い果たした。
トーンが落ちちゃって、チカラが入んにゃあ。
ってんで、片付けも中途半端。
「ゆかりさん」が続ける。
「夕べの、ドライバーの『ウィルベルさん』はすごかったですねー。真っ暗闇の中で、このバリケードを避けながら走ってたんですよー。私の席からは前が良く見えたんですけど、恐かったですねー」
知らんかった・・・。
夕べは爆睡状態だった。
それにしても、ここまでやるか・・・?
自分達の生活に支障を来たすだろうに・・・。
”恐るべし、南米農民魂っ!”
- 「フジモリ」
それにしても、いい道路だった。
路面も良く整備されてる。
何でも「フジモリ」元大統領の仕事だそうな。
彼は、このアンデス地方で大人気。
今でも神さま扱いされてるとか・・・。
「へええ〜〜っ!」
それまでの大統領とはちょと違ってたらしい。
歴代大統領はほとんど海岸地区出身の白人。
「コスタ地区」の金持ちにしか興味が無かったそうな。
アンデスの山岳地区は捨て置かれた。
「アルベルト・フジモリ」大統領、登場っ!
15年前のこってある。
「フジモリ」大統領は積極的だった。
テロ対策にもチカラを入れた。
農業を手厚く保護。
「セルバ地区」にも初めて手を入れた。
道路整備だけじゃない。
ガッコも2,000以上造ったそうな。
そして、ガッコの壁はオレンジ色に塗らせた。
「フジモリカラー」
なんだそうな。
次の大統領は姑息だったらしい。
オレンジの壁を必死でブルーに塗り替えたそうな。
いつの世も・・・。