マチュピチュ観光のこと【1/15】
- 出発
22:30。
ようやく列車が動き出した。
車内はギッシリ。
身動きは出来にゃあ・・・。
まずはトイレが困る。
何せ、1日中ビール飲んでるし・・・。
嫁さんが意を決した。
「あたし、行って来っから・・・」
すっくと立ち上がった。
通路ののヒトと荷物をかき分ける。
半分、荷物の上を歩ってる。
みんな協力的だった。
誰も嫌な顔一つしてにゃあ。
身動き出来にゃあ中でも、必死で通路を空けてる。
嫁さん、逞しく向かって行った。
”ちょっと、このあと続けて立ち向かう気はしにゃあなあ・・・。”
その内、隣の車輌から箱が回って来た。
礼の軽食ボックスだった。
バックパッカー達がリレーしてる。
次々と奥へ送られる。
我々のとこへも回って来た。
「でも、このヒトビトの目の前で喰う気はしにゃあねえ・・・」
- 静寂
みんな疲れてきた。
だんだん車内が静かになってきた。
ボックス席はもちろん寝てる。
通路のヒトビトも寝始めた。
器用に荷物の上で寝れるモンである。
「ひゃあ、完全にトイレ行けにゃあ状態になっちゃったで!」
向かいの”アルバカカップル”も寝始めた。
さすがにいちゃいちゃするのも飽きたらしい。
こりゃ、寝るっきゃにゃあ。
無理っくりでも寝るべ。
でも、ボーコーパンパン・・・。
寝れにゃあ。
「何が哀しくて、こんな辛い目に遭わなきゃなんにゃあだか・・・?」
00:10。
「オリャンタイタンボ」駅に到着。
思ったより順調だった。
往路の時とほとんど変わんにゃあ。
きっと警戒しながら走ったんだべな。
「大丈夫かな?線路が引っぺがされてにゃあかな・・・?」
クワバラ、クワバラ・・・。