マチュピチュ観光のこと【1/15】

  • 散策

 ビールも1本飲めば十分。
さて、ヒマである。

「ひゃあ、しょうがにゃあで、散策でも行くべーか?」

想定外に時間がたっぷり。
こんな小っちぇえ村である。
隅々まで舐めるように歩ってきた。
 駅にも行ってみた。
もちろん、列車はいごいてにゃあ。
駅構内へ入るフェンスはがっつり閉まってた。
時々、チケットを見せて中に入るヒトもいる。

「何だべ?ヒトが入ってくって事は動くメドがついたって事かな・・・?」

 でも、どー見ても格差がありそう。
入ってくのは、それなりの身なりのヒトばっか。
フェンスの外にはバックパッカーがうようよ。
それは又、それなりの身なり。
座り込んだり、寝っ転がったりである。
 飲んでる輩も多い。
もう、諦めてるのか、キレてるのか・・・。
歌ってるのもいる。
グループで宴会ムード。

「こりゃあ、動き始めてからが大変だべなあ・・・」

きっと、「ビスタドーム」の客は最優先。
後から来て、この連中をかき分けて乗り込むんだべ・・・。

”ちょとブルー・・・。”

  • 適正価格

 土産物屋をのぞいた。
駅前の「民芸品マーケット」はダメ。
ほとんどの店が閉店。
開いてるのは、飲食物を扱う店ばっか。
バックパッカーたちの、メシの調達先になってる。
雰囲気は決して良くない。
 【アグアス・カリエンテス川】にかかる橋を渡る。
こっちにも土産物屋が並んでる。
でも、こっちは個人商店っぽい。
立派な店構えもある。
ちょっと駅前の露店とは雰囲気が違う。
 ただ、商売の仕方は同じ。

「ベビー・アルパカっ!ベビー・アルパカっ!」

アルパカも気の毒。
いつも丸裸なんじゃにゃあか・・・?
 言い値は必ず倍掛け以上。
半値になっても、適正利益以上が取れる。
それ以上で売れば、全部余禄。
ってな商売である。
よく、値切るのが楽しみってな向きもいる。
いい迷惑なんである。

”日本人はみんな必ず半値に値切る。”

って思われてる。
 そこから交渉開始。
んで、折衷案で折り合う。
すっかりパターン化してる。
儀式みたいなモンである。
面倒い・・・。

「時間がもったいにゃあから、最初っからホンネで言えよっ!」