マチュピチュ観光のこと【1/15】
- 特別席
1階に降りた。
「赤井さん」にぐちる。
「『BAR』があったから、ビールでも喰らってやろうと思ったのに閉まってたよ。残念ながら・・・」
デキるヒトは反応がいい。
すぐに黒服を捉まえた。
スペイン語で何か言ってる。
彼らに何とかしてビールを出せって言ってるらしい。
”さすがは「赤井さん」・・・。”
黒服がイス・テーブルをセット。
2階の踊り場に急造りの特別席が出来た。
唯一、知ってるスペイン語がある。
スペイン旅行の時に覚えた。
必死だった。
これは死活問題だったから・・・。
黒服が席に案内してくれた。
久々に、まさに10年ぶりのスペイン語。
「Cerveza por favor!(セルベサ・ポルファボール)」=ビールお願いします。
「Gracias!(グラシァス)」=有難う。
とりあえず通じた。
ビールは8.5ソレス(約250円)。
遺跡のカフェの半値。
しかもホテルの「BAR」の出店である。
何か得した気分・・・。
- 新婚さん
そこへ「M山新婚夫妻」到着。
2人とも、息が切れてる。
汗みどろである。
ずっと走って来たという。
【ワイナピチュ山】にチャレンジした。
時間も厳しかったらしい。
声をかける。
「どうだった?記念の【ワイナピチュ】は・・・?」
2人とも、疲労困憊の様子。
ぜーぜーしながら説明してくれた。
「いやあ〜、焦りまくりました・・・」
登山口に行ったら、既にヒトだらけ。
朝一番の組は締め切られてたそうな。
「んで、10:00からの組なら入れるって言うんですよ」
往復、所要3時間って言われてる。
諦めるっきゃないか・・・。
そこは若さがモノを言う。
「頑張って2時間半で登ってきて、シャトルで麓まで30分。よっしゃ、行ってみるべって!」
ま、結果的には余裕だった。
もし定刻どおりに列車がいごいてたら危ない。
んな事ぁ考えにゃあ。
んで、全力で突っ走る。
若さの特権だあねえ・・・。