マチュピチュ観光のこと【1/15】

 「インカ道」は花の道だった。
道沿い、花じゃらけっ!
名前はよくわかんにゃあ。
でも、明らかにランの仲間が多かった。
ちょと日本の山の景色とはちゃうっ!
やっぱ、熱帯のジャングルなんだなあ・・・。
 花と言えば・・・。
新潟の「N村さん」
もう、とっくに自分の世界に入ってる。
あっちこっちで花を見つけてはシャッターを切る。
どんどん遅れてく。

「どうぞ、お構いなく。お先に行って下さい」

 奥さまも慣れたモン。

「大丈夫ですから、先に参りましょうっ!」

でも、「赤井さん」は気が気じゃない。
放っとくとあべっ!

「あ〜〜っ!そこ登っちゃいけないんだけどなあ〜」

気持ちはわかる。
完全に入っちゃってるヒトに言い難いべな・・・。

  • パノラマ

 景色がどんどん変わる。
マチュピチュ】の全容が望める場所に来た。

「すらばしいっ!」

思わず足が止まる。
又、違う【マチュピチュ】の姿に感激。
 光が違う。
朝の光は、違った陰影を作る。
ホンットにこの世のモンとは思えにゃあ。
目線も違う。
結構、山道を登って来た。
【ワイナピチュ山】と同じくりゃあの高さがある。

「今ごろ、新婚さん達もよじ登ってるかな・・・?」

 眼下の景色も見事。
ハイラム・ビンガム・ロード】がくっきり。
その先に【ウルバンバ川】
「赤井さん」いわく。

「最近、あの川の近くに段々畑が見つかりました。今も修復作業が続いています」

 【ウルバンバ川】の横に駅が見える。
ブルーの列車も見える。
ふと「赤井さん」がつぶやいた。

「ありゃあ〜、まだ動いてないですねえ〜」

ん?

「何のこと?」