マチュピチュ観光のこと【1/14】
- カッパ
幸い、雨は小降りに・・・。
っとは言え、雨は雨なんである。
「まだ、強く降るかも知れませんよ。カッパは持って行かれた方がいいですよ・・・」
「赤井さん」達が、「女将」をなだめる。
でも、何を言っても聞かにゃあ。
「もう要らんわっ!濡れてもかめへんっ!」
完全にイッてる・・・。
赤ん坊状態である。
みなさん、諦めた。
っかと言って、ここに放置する訳にゃいかんべ。
世界遺産のド真ん中。
こんな目立つ色のカッパを捨てちゃ行けにゃあ・・・。
結局、ガイドが拾って持ってった。
きっと、みんな思った。
- カッパはジモティにプレゼントしちゃえばいい。
- その後で、もう一度土砂降りになればいいっ!
でも、良くしたモンである。
こーゆー時って、天気は回復するんである。
んで、「女将」はこう思う。
”ほれ見いっ!カッパなんか要らんかったやないかい!ワタクシの読みが正しかったんやっ!”
- 【農耕地区(アンデネス)】
山登りの甲斐はあった。
【マチュピチュ】の全容が見えてきた。
「おお〜〜〜〜っ!
モノホンの【マチュピチュ】だぜっ!」
夢にまで見た景色が、眼の前に・・・。
【ワイナピチュ山】をバックに、佇むあの景色。
何度、写真で見た事かっ!
今、その景色が、ここにある。
「何か、現実じゃないみたいな気がするなあ・・・」
シャッターをバシバシ切る。
何度撮っても、撮り足りない気がしちゃう。
デジカメとケータイの両刀使い。
幾ら撮ってもキリが無い。
何か、平常心でいられなかった・・・。
半ば興奮状態。
【マチュピチュ】のパワーだったのかも・・・。
更に【農耕地区】の奥に移動。
どんどん景色が変わって行く。
【ワイナピチュ山】にかかる綿菓子みたいな雲。
どんどん流れて行く。
その内、陽が射し始めた。
「うおお〜〜〜っ!
この世のモノとは思えない景色じゃんっ!」