マチュピチュ観光のこと【1/14】

  • チビバッグ

 待合室で、しばし待機。
「Tリズム」組と一緒である。
ベンチに腰掛けた。
別に座らなくても、良かったんだけど・・・。
ま、ヒマだし・・・。
 1人分空けて、向こうは「Tリズム」組。
そこへ「女将」登場。

「ここ、掛けてもいいかしら?」

人懐っこいんである。

「あ、もちろんです。ど〜ぞど〜ぞ・・・」

 ま、しばし四方山話。
品評会やら、気温だ、ヘチマだ・・・。
っとか何とか言ってる間に、列車が入って来た。
「ゆかりさん」が呼びに来た。

「じゃ、そろそろ参りましょうか?」

 「女将」が跳ねるように立ち上がった。
その拍子に、隣にあったチビバッグを引っ掛けた。
そう、「Tリズム」組のヒトのバッグ・・・。
でも「女将」はそのまま立ち去った。
しかも、足でどけて・・・。
 隣のおばはんがキレた。

「ま〜あ、何やの!あのヒト!人さまのバッグを落としておいてからに、蹴飛ばして行きよったわ・・・。どないな根性なん?」

我々が思いっきり睨まれた。

”ちょっと待ってよ〜。”
”あんたはん、同郷人かも知れまへんでえ〜!”

  • 「ビスタドーム」

 「初ビスタ」である。
当然だけど・・・。

”わくわく・・・”

スタッフが案内してくれる。
いっちょ前な黒服だ。
さすが「オリエント・エクスプレス」
 我々は後部の車輌に案内された。
「Tリズム」組は別な車輌だった。
その後ろの車輌には、毛唐の団体が・・・。
どーも、団体ごとに車輌を分けてくれてるらしい。
ウチの車輌はガラガラの貸切状態。
1人4席ずつ使っても、まだ余る・・・。
優雅なモンである。
 列車は、キレイだった。
でも、そんなに新しいモンじゃにゃあ。
整備がちゃんとしてるってイメージ。
天井が大きくガラス張りになってる。
開放感はある。
 黒服が回って来た。
思わず声をかけちゃう。

「Do you have beers?」

いきなりかいっ!