マチュピチュ観光のこと【1/14】
- 【アルマス広場】
バスが停車。
小さな広場だった。
一応、この村の【アルマス広場】
「赤井さん」いわく。
「短い時間ですが、ここで写真ストップにしま〜す」
キレイな広場じゃん!
広場の真ん中に【オリャンタイ将軍】の像が立ってる。
花が咲き乱れてる。
あちこちにジモティとバックパッカーの姿が・・・。
物売りのおばはんもうようよ・・・。
険しい顔したヒトなんか1人もいにゃあ。
ゆったりした時間が漂ってる。
広場の周りは、旅籠と土産物屋。
その遠景に、切り立った峰々。
綿菓子みたいな雲がまとわりついてる。
陽の光が鬼のようにまぶしい。
全ての色が、何か違う・・・。
「何だか、浮世離れした景色だよなあ〜・・・」
シャッターを切らずにいらんにゃあ。
何だか、現実離れしてる。
後から思えば、この旅の全てがそーだったかも・・・。
- 絵描き
ちょっと異色な物売りが・・・。
R2D2体型のおばはん達に混じってる。
でも、浮いてる。
若げな女性。
ちょと浅黒い美形だった。
彼女は絵を売ってた。
油彩である。
テーマは「アンデス」だと思う。
ラテンの血なのか、思い切った色使い。
「ふう〜ん。ちょっといいねえ・・・」
そこへ、群馬の新婚さんが寄って来た。
新婦さんも絵が好きらしい。
「あ〜、いいなあ、これ〜」
やっぱ、ひっかかっちゃうよなあ〜。
実際、良かった。
土産物のポスターとはじぇんじぇん違う。
媚びてないタッチがいい。
訊いてみた。
「How much?」
英語もイマイチらしい。
でも、何とか200ソーレスだとわかった。
6,000円である。
ダメモトで、訊いてみた。
「100ソーレスになんない?」
美形が、とっても哀しそうな顔をした。
「う〜〜〜ん、気持ちはわかるけどなあ・・・」
後ろ髪を引かれながらバスに乗った。