ウルバンバ渓谷のこと【1/14】
- 寝坊
突然、ハッと目が覚めた。
時計を見る。
”あ゜〜〜っ!”
9時…。
”ぴゃ〜っ!”
確か、9時にバゲージダウン!
9時半に出発だった!
跳ね起きた。
”ひゃあ、てーへんだ!間に合わにゃあでっ!”
嫁さんを起こさなきゃ…。
”ん?”
良く見ると、時計が逆さ…。
3時半・・・。
なあ〜んだあ〜・・・。
チカラやが抜けた。
”あ〜良かったあ〜!嫁さん起こさなくて…。”
もし、起こしてたら「サカサハリツケ」確実だった。
”命拾いしたぜっ!”
- トリさん
安堵、アンド、寝直しっ!
まだ、何とか寝れる・・・。
寝れた。
あんだけ寝といて・・・。
ニンゲン、寝られるモンなんである。
今度はトリの鳴き声で、目が覚めた。
”サエズリ”なんて、やさしいモンじゃなかった。
すぎゃあ数のトリさんがいるらしい。
「ぴーちくぱーちく、ヒバリの子ぉは、不肖の子」
「ちょっとぉ来いっ!もっとぉ来いっ!」
「ヒカワ〜キヨシっ!ヒカワ〜キヨシっ!」
大合唱だった。
窓を開けてみる。
天気もまずまずらしい。
山に雲がかかっているけど、明るい。
雲の切れ間から強烈がな陽が…。
光の色が全然違うっ!
最高の朝じゃんっ!
「いやあ〜、贅沢やなぁ〜!こんな目覚めは、ちょとないでぇ…」