ウルバンバ渓谷のこと【1/13】
- 毛唐
ディナーの途中だった。
ロビーの方にゾロゾロとヒトの気配が・・・。
毛唐の団体が入って来た。
「お〜っ!貸切りじゃなかったんだ・・・」
この世界同時不況の最中である。
貸切りもありかと思ってた。
団体は、そのままレストランに入って来た。
俄かにスタッフが忙しくなった。
同時に、ギターを抱いた「渡り鳥」が入って来た。
浴衣は着てなかった。
「残念っ!」っとかも言ってなかった。
フォルクローレを歌い始めた。
”さすが、効率を考えてるなあ・・・。”
弾き語りである。
結構、馴染みのある曲を演奏した。
途端に「女将」の目が輝きだした。
「あ〜〜っ!いいわあ〜〜っ!素敵だわよねえ〜〜っ!」
鬼のような拍手を送ってる。
目がイッてる。
10ドル札か何か、取り出した。
「リクエストしたいんだけど・・・。リクエスト出来ないかしらっ!」
ますます、身を乗り出してる。
あっべ〜っ・・・。
「へ〜いっ!こんどる〜っ!こんどる〜っ!」
出たっ!
”恥ずかしぃ〜っ!!!”
- ショップ
嫁さんがショップを見ようという。
ま、他に行くとこもにゃあし・・・。
さらっと眺めて、腹ごなしでも・・・。
って事じゃなかった。
見方が真剣ゼミ・・・。
買う気マンマンだったらしい。
露店の買い物は向いてにゃあ。
でも、高級ホテルのショップは違う。
ここは、フィールドらしい。
「ここなら、クレジットカードも使えるのよ」
ってゆ〜かあ・・・。
そーゆー値段のモンばっかってこっちゃ!
オチャラケの土産じゃ、ござんせんよって・・・。