クスコ観光のこと【1/13】

  • 街並み

 バスは街中に向かう。
街中までは4km。
空港の壁に沿って暫らく走った。
「赤井さん」いわく。

「この壁も、つい最近出来たんですねー。10年前まではこの空港もヒマでした。滅多にひこーきが飛んで来なかったので、普段は近所の子ども達のサッカー場になってました。ところが『クスコ』や『マチュピチュ』がブームになって、ひこーきが増えましたので危ないって事で壁が出来ました・・・」

あり得にゃあ・・・。
 それにしても静かだった。
ヒトの姿が見えにゃあ。
ってゆ〜かあ、早朝なんである。
7時に着いたんである。

「まだ、みんなメシ喰ってる時間じゃないの・・・?」

 まだお店もどっこも開いてにゃあ。

「まず、街のパノラマを観ていただきましょう」

バスは高台に向かった。
でも、パノラマは雨模様・・・。
ちょと残念。
想像はつくんだけど、色がモノトーン。
ホントはレンガ色の屋根の連なりがキレイ。
・・・なはずだった。
ま、しゃあ〜んめ。
 山道をジモティのおばはんが歩ってた。
背中に農作物を背負ってる。
いかにもって感じ。

「おっ!やっとヒトを見かけたぜっ!」

  • 【ケンコー(Qenqo)遺跡】

 バスは山道を登り始めた。
気のせいかなあ・・・。
更に空気が薄くなったような・・・。
そんなに高度が変わる訳じゃにゃあと思うんだけど・・・。

「何か、息苦しいよなあ〜」

 でも、ホンットに大した距離じゃにゃあ。
気のせいか・・・。
寝不足のせいか・・・。

【ケンコー(Qenqo)遺跡】到着っ!

「Qenqo」はケチュア語で”ジグザグ”ってな意味だとか。
インカ帝国の祭礼場だったと言われてる。
 皇帝の座った玉座がある。
生け贄の血を流す台もある。
この窪みがジグザグに削られていて、占いをしたそうな。
半円状の石垣が観客席らしい。
ピューマが浮き彫りになった巨石もある。
 何かわからんけど、宗教的な場所だったらしい。
石の文化ではある。
だけど、ここは組合わせじゃなかった。
石を削って造られてた。
 遺跡に花は良く似合う。
新潟の「N村さん」はもう夢中。
愛用のカメラを駆使して、写真を撮りまくってる。
それも”花”だけ・・・。
みんなが、そろ〜りそろ〜り歩く。
何とも、まったりしたムードが漂ってる・・・。

「それにしても、何か息苦しいよなあ〜」