リマ市内観光のこと【1/12】 

  • 「観光ポリス」

 ガイドブックに書いてあった。
ペルーにとって、観光は一大産業。

「治安は悪いですっ!」

って放っとく訳にゃいかにゃあ。
外貨獲得の為の貴重な観光客を確保しとかんと・・・。
 ってんで、考え出したらしい。

「観光ポリス」

リマ、クスコ、プーノとかの都市に配置されたそうな。
全国で450名。
リマだけでも120名っくらいいるそうな。
 街中では200m間隔で立ってる事になってる。
無線で互いに連携してるらしい。
観光客が余計な心配せずに楽しめる。
ま、それはそれで有り難い。

  • 装甲車

 でも、どー見てもそんな数じゃにゃあべ!
ざっと見渡しても、ポリスだらけ・・・。
あちこちにダマになってる。
しかも、クルマが違う。
どー見てもパトカーじゃにゃあ。
立派な”装甲車”である。
この界隈は、重点警戒地区なんかな・・・?
 その通りだった。
このポリスたちの目的は別だった。
彼らの目的は大統領官邸。
【ペルー政庁(Palacio de Gobierno)】だった。

「ま、そりゃそーだんべな・・・」

  • モノ売り

 キョロキョロしてると、足元に何かの気配。
いつの間にか小っちぇえ子どもが・・・。
100%天然素材って顔。
天真爛漫な眼。

”めっちゃ可愛いっ!”

 手に民芸品みたいなモンを持ってる。
良くみると、バッジみたいな土産。
民族衣装の男女の踊子がペアになってる。
大きさは2cmっくらいかな。
毛糸で作った小さな人形を安全ピンで留める。
細かい仕事だった・・・。
 このバッジを1枚のリボンに5ヶくっつけてある。

「いちどる〜」

子どもがこのリボンを差し出した。

”え?
1ドルっ?”

5ヶもあって、1ドルっ?
1ヶが20円?
オヤジの聞き間違いか・・・?