リマ市内観光のこと【1/12】

  • 予備知識

 メタボオヤジは本を1冊読んで行った。

インカ帝国】 泉靖一著  (岩波新書

初版は昭和34年。
ちょうど半世紀も前の話である。
本人が発掘に行ったりしてる。
身体張ってるんである。

「きっと、昔の学者さんってみんなこんなんだったんだべな・・・」

 この本は良かった。
「プレ・インカ」の種々の文明から、全てを網羅してた。
アンデスの歴史の全体像がつかめた。
挿絵や写真も多かった。
お陰で展示品を見てもイメージが湧く。
「山中さん」の話も良くわかった。
旅行を楽しむコツである。

”1粒で2度美味しいっ!コツコツシンシン・・・。”

 でも、知れば知ったで複雑・・・。
ペルーって、随分可愛そうな国なんである。
毛唐に侵略されてしまった国。
何も疑う事を知らない純朴な原住民だったのに・・・。

”何て理不尽な・・・!”

 そもそもだなあ・・・。
スペインに行った時に、散々聞かされた話。

「かつてスペインは侵略されたんじゃ。
イスラム教徒にかなりの領土を奪われてしまったんじゃ」<<
んで、イスラム教徒をこう呼んだ。

コンキスタドール(征服者)】

 つくづく思う。
ニンゲンって、エゴの塊なんだなあ〜っと・・・。

”被害者ヅラしながら、平気で加害者になれる!”

歴史がそれを証明してる。

”江戸の仇は、長崎っ!”

 1532年。
フランシスコ・ピサロ」は「インカ帝国」を滅ぼした。
インカ帝国」最後の皇帝「アタワルバ」を幽閉。
膨大な量の金銀装飾品が集められた。
「アタワルバ」が幽閉された部屋を埋め尽くしたそうな。
装飾品は潰されて本国スペインに運ばれた。
んで、結局「アタワルバ」は殺された・・・。
きっと「アタワルバ」は、こう考えた。

”きっと金・銀・財宝さえ与ワルバ、命だけは助けてくれるべや・・・”