CO-006便機内のこと【1/11】

  • 重量制

 何とも狭いっ!

”このスペースで12時間かよっ!”

ユーウツ・・・。
更に、隣に座ったオヤジが狭さに輪をかける・・・。

”デブじゃん・・・”

 丸太ン棒みたいな腕じゃん・・・。
しかもこれが、肘掛の上にはみ出してる。

”狭んめえ〜っ!”

だいたいだなあ〜っ!

”こいつと飛行機の料金が同じってのが許せにゃあっ!”

 預け荷物だって、重量制になってる。
この飛行機は23kgがリミット。
これ以上は1kg当たり何がしかのカネを払う。

”ニンゲンだって、同じでいいべやっ!”

50kgまでは一律料金。
それ以上は、1kg当たりの重量制・・・。
これがいいっ!
隣のオヤジは1.5倍っくらい払っても不思議じゃにゃあっ!

  • アテンダント

 さすがは太平洋路線。
日本語を話すクルーも数名乗ってる。
我々の近所にも日本語を話すおばさんがいた。
結構、身体はできゃあっ!

「ボク、広島の生まれなんです・・・」

”げっ!”

オトコだった・・・。
でも、どー見てもおばさん・・・。
我々は、便宜上”おばさん”っと呼ぶ事にした。
 おばさんは隣のデブと四方山話を始めた。
なかなか流暢な英語だった。

「おっ!最新のマシンだね!ボクもそれ、狙ってたんだけどさ・・・。あ、パソコン使うんなら、シートの下にAC電源があるよ!」

っみたいな・・・。
広島生まれが、あんまりヤンキーっぽいんで違和感がある。
 隣のデブは顔が日本人みたい・・・。
でも、日本語はまったく縁が無さそう。
ベロベロの英語でしゃべってる。
ノリは完全にヤンキー。
これはこれで、又違和感がある。
きっと”中華風毛唐”なんだべな・・・。