「サンクトペテルブルク」最終日のこと

  • 旅程表

 いよいよ最終日。
今日で「サンクトペテルブルク」ともお別れ。
帰国便は15:30。
それまで、最後の観光である。
今日の予定は、

    1. 【運河クルーズ】・・・「フォンタンカ運河」から、「ネヴァ川」を巡るクルーズとか・・・。
    2. 【自由市場】・・・・・ジモティが買い物する地場の市場とか・・・。

 ん?
ふと、気づいた。
昼メシの予定がにゃあっ!
旅程表に何も書いてにゃあっ!
ってえ事は・・・。

”早めに空港に着くから、ロビーで勝手に喰いなはれっ!”

って事?
・・・だんべな・・・。

  • 作戦会議

 作戦を練った。

「手作り弁当を用意すんべっ!」

こーゆー事だけはチカラが入る。
狙いは朝メシのブッフェ。
喰う分はいつも通り少なめ。

”それはそれっ!これはこれっ!”

 ソク、お代わり。
今度はごっそりと料理を取って来た。
もちろんビニール袋を数枚持参。
ジャンル別に分けてテイクアウトする。

    1. パン類  クロワッサンとか、チョコロールとか・・・。
    2. 野菜類  レタス、トマト、キュウリとか・・・。
    3. オカズ類  ロースハム、サラミ、チーズとか・・・。
    4. タマゴ類  オムレツ、ゆで卵・・・。
    5. デザート  バナナ、リンゴ、ベリー類とか・・・。

 すぎゃあ量になっちゃった。

「誰がそんなに喰うんじゃいっ!」

  • 提案

 準備万端っ!
想定は空港のロビー。
ソク、ビールなんか買ってくるべ。
つまみには事欠かない。
仕上げはサンドウィッチなんかで・・・。
デザートまであるし・・・。
何なら、売ってやれるほどあるどっ!
 バスの中で「久美」さんが立ち上がった。
突然の提案。

「今日の予定は『ネヴァ川クルーズ』の後『自由市場』になっていて、あらたまった昼食の時間ありません。市場か空港でパンか何かを買って食べていただく事になるんですが、もし皆さんが良ければ『自由市場』を『ショッピングセンター』に変更する事が可能なんですね。ここでしたらファーストフードもあって、簡単な昼食が出来るんですが・・・」

う〜〜む・・・。
誰も何とも言えない・・・。

「あ、私が個別に皆さんにお聞きして判断させて頂きます。遠慮なく希望を仰って下さい」

賢明な捌きである。
ま、いずれにしても飢えるこたあないべ・・・。