軽食のこと

  • リフレッシュメント

 公演は2部構成だった。
一旦、休憩がある。
この時に、ホールの外に軽食が用意されてる。
サンドウィッチ、オードブル、フルーツ・・・。
結構、豪華だった。
しかも飲み放題。
シャンパン、ワイン、ジュース、水・・・。

「飲まいでかっ!」

意地汚いんである・・・。
 老若男女はテーブルに殺到する。
すぎゃあ迫力。
サンドウィッチが最初に狙われた。
あっという間に完売。
んで、次がオードブルが標的。
最後にフルーツかと思うと、さにあらず。
目ざといヒトはいるモンである。
最初っからフルーツをポケットに詰め込んでる。
バナナ、リンゴ、オレンジ・・・。
それからゆっくりとオードブルとか、漁るんである。

”賢〜いっ!”

 飲んで、喰って、トイレ行って・・・。
結構、ハードな20分間だった。

  • ディナー

 その後も「フォークロアショー」は続いた。
歌あり、踊りあり、寸劇あり・・・。
レベルも高い。
観光客相手のオチャラケって雰囲気じゃない。
圧倒されっぱなしだった。
 ショーが終わると、ディナー。
大半のガイジン客は帰った。
でも日本人の客はお得意さんらしい。
別室に通された。

「すぎゃあっ!」

別室も、何ってったって宮殿である。
トンでもない部屋だった。
高い装飾天井、細かい装飾の壁、重厚な調度品・・・。
今、ショーをやってた部屋と大差ない。
 さっきのバイオリンの演奏が迎えてくれる。
バイオリンの音色を聞きながらのディナー・・・。

”何て、ゼータクな・・・!”

 盛装したスタッフが待ってる。
これ又、ちゃんとしてる。
でも、ドレスコードがある訳じゃなかった。
こっちはGパンである。

「何だか、こんな不精ったいカッコじゃ恐縮しちゃうなあ・・・」

 やっぱ、それを読んでたヒトもいた。
それなりに盛装っぽく・・・。

ドレスコードはないとは言われたけどねえ〜、やっぱねえ〜・・・」

 さすが要介護軍団世代・・・。
ダテにトシ喰っちゃいない。
こーゆーところは、昔気質なんだべな。
古いニンゲンらしい配慮じゃん。
イベント事になると、気持ちがシャキッとしちゃうんかな・・・。