「エルミタージュ」必見の作品のこと

  • 【パヴィリオンの間】

 ここも見応えがあった。
不思議な展示物がてんこ盛り。
ここに、どーしても外せないモノが1点あった。

【黄金の仕掛け時計】

 からくり時計である。
ブツは金色の孔雀のからくり時計。
作者はイギリスの時計職人「ジェイムズ・コックス」
18世紀の仕事だそうな。
 何故、これが外せないか?
この時計は何度もテレビに出た。
エルミタージュ美術館」の特集では必ず登場。
んで、時間になるといごく。
黄金の孔雀の羽が1枚ずつ広がってく様は感動的。

”ぜってゃあ、観てゃあっ!”

嫁さんとも、意見が一致。
 遂に、その部屋に入った。
相変わらず、すぎゃあ混み方である。
でも、ひと目は観る事が出来た。
ってな程度・・・。
孔雀は、厳重なガラスケースの中。
もちろん、いごかない。

「何か、つまんねえーなあ・・・」
「動いてくれないと、ただの置き物よねえ〜」

ちゃんちゃんっ!

 これも、すぎゃあ回廊だった。
「エカテリーナ2世」が造らせたそうな。
バチカン宮殿の画家「ラファエロ」・・・。
っの作品をコピーさせたとか。

”なあ〜んだっ!”

でも、コピーでもすぎゃあけど・・・。
 回廊の手前から、【イタリア美術】の部屋が続く。
その一番奥に「レオナルド・ダ・ヴィンチの部屋」がある。
ここに【リッタの聖母】、【ベヌアの聖母】がある。
有名なんである。
ガイドも煽り立てるし・・・。
 すぎゃあ、ヒトだった。

”ヒト山の、黒だかり・・・っ!”

作品の手前から無秩序な行列。
何せ、ロシアには並ぶってな概念がにゃあっ!
押しあい、へしあい・・・。
朝の通勤ラッシュ状態。
やっとこさで、作品の前に到達。
思わず声が出ちゃった。

「小っちぇえっ!」

 作品は厳重なケースに入っていた。
もちろんガラス張り。
要介護軍団が、いつもの通り手を出す。
係員がふっ飛んで来る。

「おいおいっ!」