「ドストエフスキー」のこと

  • 初ドス

 流行と言えば・・・。
最近、「ドストエスフスキー」が流行りとか・・・。

「はあっ?どすこいスキぃーっ?」

ってな向きも多いべな・・・。
 かく言う、自分も1つも読んだ事はなかった。
何だかなあ〜・・・。

  1. 重い・・・。
  2. 暗い・・・。
  3. 厳めしい・・・。
  4. 厚い・・・。
  5. 長い・・・。

ってなイメージが強かった。
 でも、せっかくロシアに行くんだから・・・。
何か1つっくらい読んでみよう。
ってんで薄いヤツを選んだ。

地下室の手記

これなら手に負えそうじゃん。
初ドスである。
これがなかなか・・・。

  • オタク

 なあ〜んてモンじゃなかった。
わかんないけど、これってきっと著者の手記だんべな・・・。
チョー、チョー、オタッキー

”ヘタすりゃ「偏執者」っ!”

ってなくらいな内容だった。
 良く言えば、ニンゲンの内面をとことん追求した。
自我をエグった・・・。
自己の醜悪さを露呈した・・・。
決して、明るく楽しい物語ではなかった。

「何だか、気が滅入るなあ・・・」

 途中までに、何度も挫折しかけた。
ところが、後半ハマった。
幼馴染みとの何とも言えない会食の場面。
飲んだ勢いで売春宿に乗り込む場面。
下男とのびみょーなやり取り。
そして自宅にやって来た娼婦とのやり取り。
なかなか・・・。

  • 市場

 これがドスの世界かあ・・・?
ちょと興味が湧いた。
舞台はまさに「サンクトペテルブルク
ネフスキー通り」が登場する。
実にリアルな街の描写もいっぱいあった。
 「ドストエフスキー」は引っ越し魔だったそうな。
サンクトペテルブルク」の街のあちこちに移り住んだ。
でも条件があったらしい。

”近所に【教会】と【市場】がなきゃダメ”

だったそうな・・・。
 教会も、市場も、ヒトが集まる。
ヒトの集まるところが好きだったらしい。
ど〜も「手記」のイメージと合わない・・・。
「手記」は重く、暗い。
きっと、ヒト恋しさの裏返しなんだべな・・・。