「血の上の教会」のこと

  • 「血の上・・・」

 ガイドブックを読んでて思った。

”何だか、ずいぶんおどろおどろしい名前じゃん。これもロシアらしさ・・・?”

正式名はぜんぜん違う。

【Собор Спас на Крови】(スパース・ナ・クラヴィー大聖堂)

 大聖堂ではある。
が、教会じゃないそうな。
ミサとかやんない。
あくまで観光用の祈念堂らしい。

「皇帝アレクサンドル2世」がこの場所で暗殺された・・・。

1881年の事だったとか。

  • 「開放皇帝」

 「マリア」さんいわく。

「皇帝はとっても市民に慕われていました。暗殺の時、最初の爆弾は皇帝の乗った馬車を外れました。でも皇帝は現場から逃げずに子ども達を守ろうとして2回目の爆弾で殺されてしまいました。
この大聖堂は、その暗殺現場の跡に建てられました」

確かに内部には当時のままの石畳が残っていた。
今でも花が沢山添えられてた。
生々しいと言えば、生々しいけど・・・。
 「アレクサンドル2世」ってのは著名人だった。
「解放皇帝」っとか呼ばれたそうな。

「カイホ〜っ?」

農奴解放」なんである。
このヒト、クリミア戦争を終結させた。
その後、国内改革に着手。
農奴解放令」を発し、「司法改革」も進めたそうな。
 でも、「カイカク」が中途半端だったのかも・・・。
農民も不満が残ってた。
更に反専制政治主義者も増えた。
結局、暗殺されちゃった・・・。

「私はあなたとは違うんですっ!辞任しますっ!」

って辞めちゃえば殺されなかったのに・・・。

  • モザイク

 大聖堂の造りはすぎゃあっ!
外壁も内装も全てモザイクが施されてる。
そりゃもう、美しいの何のって・・・。
あ〜たっ!
見事としか言いようがない。
 でも、写真は撮れない。
デジカメがない。
撮影料も払ってないし・・・。
っとは言え、あまりにも見事なモザイク。
指をくわえてるのもねえ・・・。

”必殺、ケータイっ!”

やっぱ、イマイチやなあ・・・。