宮殿の門のこと

  • 入場門

 いよいよ入場。
さすが、門からしてちょと違うぞっと・・・。
門だけでも一つの芸術品。

”すらばしいっ!”

 これは是非、写真に収めたい。
軍団の最後尾でシャッターチャンスを待つ。
軍団をやり過ごしてから、ケータイを構える。

ん・・・?

門の前に牛のようなおばはんが・・・。
しかも、真っ赤な服を着てる。
芸術的な門と見事なコントラスト・・・。
 どうやら、ここの係員らしい。
いごかない・・・。
もう1人のおばはんと話し込んでる。
こっちは黒い服を着てる。
体型は痩せギツネ。
 こっちは、まだ邪魔にならない。
いずれにしても、四方山話の真っ最中。

「ったく、こんな朝早くから押しかけて来て、たまったモンじゃないわよねえ〜」
「ホントにっ!日本人ってガツガツしてんのよねえ〜」

 2人とも、不思議に思わないらしい。
何故か、2人の日本人がいつまでも立ち去らない。

「何故?」

っとは思わないらしい・・・。
諦めた・・・。

”赤い牛”と”黒いキツネ”入りの芸術的門・・・。

  • 牛歩

 苦手なんだよなあ・・・。
この牛歩・・・。
もったらもったら・・・。
結婚式だって、ゆっくり歩けなかった。
ダラダラ歩くと疲れが倍増する。

”歩くなら歩くっ!止まるまら止まれっ!”

って思っちゃう。
 「アレキサンドル公園」もず〜っと「マリア」さんの前を歩ってた。
しかもジグザグに・・・。
チョロチョロ横道に入って写真撮ったり・・・。
「エカテリーナ宮殿」にも最初に到着した。
とっても一緒に歩けない・・・。
 仕方がない。
作戦を練った。

「一番後ろにくっ付いて歩くべっ!」

テニスのバックステップなんかしながら最後尾を歩く。
最後尾では「久美」さんが脱落者を監視。
さすがに我々には注意を払ってなかったけど・・・。