「Суздаль」(スーズダリ)のホテルのこと
- 「ツアーセンター・リザリット」
不思議な雰囲気のホテルだった。
総2階建て。
フロントを中心に左右両翼に客室が並ぶ。
片翼、軽く100m以上。
元は兵舎か何かじゃないべか・・・?
又、ご丁寧に我々の部屋は翼の先端。
その先はフィットネスセンターに繋がってる。
そして、反対の翼の先端がレストランに繋がってる。
何てセンスの建て方なんだべ・・・。
「久美」さんが、申し訳なさそうにカギを渡してよこす。
「済みません。お部屋がレストランからちょっと遠いんです・・・」
しゃーんめ。
要介護軍団は間違いなく文句言う。
このカギは渡せないべな・・・。
- 最年少
ホントは我々より若いのがいた。
ホンのちょっとだけど・・・。
例の、バーチャル2人連れ。
歳は若からず、若からず・・・。
でも、我々よりは若そうじゃん。
でも「久美」さんも考えたんだべな。
この2人に頼んでも、いい結果は生まれない。
ま、見えてる・・・。
帰国してから、然るべきヒトに訴えるとか言うんである。
”何も見ざる!何も聞かざる!でも言うべき事は言うっ!”
あ〜、面倒いっ!
- ニッポンの夏
部屋に行くまでに、いい運動になる。
そして、ご丁寧に部屋は暑い。
ただでさえ暑いのに、何故かバスルームにヒーターが入ってる。
バスルームのドアを開けると、ムッとする。
「何じゃ、こりゃ?季節を間違ってんじゃないの?」
床と、タオル掛けのパイプが妙に暖かい。
スイッチは・・・?
見当たらない・・・。
「久美さん」に頼むか・・・。
見ると「久美さん」の部屋には千客万来・・・。
要介護軍団が押し寄せてる。
しょーがない。
ま、田舎だし、端っこの部屋だし・・・。
窓と、部屋のドアを全開にして蚊取り線香を焚いた。
ロシアの田舎に、懐かしい香りが漂う。
「ニッポンの夏だねえ〜」