「Владимир」(ウラジーミル)のことⅡ
- マーキング2
道中、もう1軒トイレ休憩があった。
ここは「アレキサンダラ・ナンタラカンタラ・・・」ってな教会だった。
バスを降りて教会に入って行く。
見学と違うので、料金も取られずトイレに直行。
いつもの事だけど、我々夫婦の動きは早い。
昼メシ後の最初のトイレは結構、真剣ゼミなんである。
昼メシん時のビールが利いてくる。
十分盛り上がった状態でトイレに駆け込む。
今回も嫁さんと一緒に先頭集団でトイレに駆け込んだ。
いつも通り、入り口にブタ型のおばはん。
良くわかんないけど、誰かとあ〜だこ〜だ声高に話してる。
「○×△=■○▽×◎っ!!!アンギラス〜っ!!!」
嫁さん、構わず100ルーブルを置いて入場。
続いて入場しようとしたら、おばはんが立ち上がって手を横に振る。
何かぎゃあぎゃあ言ってる。
”ん?要らないの?あ、そう!んじゃ、ラッキーってこって・・・!”
こっちは構ってるゆとりは無い。
とっとと入場。
”あ〜〜っ!極楽っ!”
- 騒動
このトイレ騒動は、大変だった。
こちらはようやく昼のビールを処理して、ホッとひと息。
でも、何かおかぴい。
後続のヒトが誰も入って来ない・・・。
貸切状態で使わせてもらった。
トイレから出て行くと、入り口で何やらモメてる。
ブタ型おばはんと「ナターシャ」さんが大声で言い争ってる。
その内、ブタ型はトイレのドアを閉めてしまった。
「ナターシャ」さん、収まらない。
「もう、日本人にはトイレは使わせないとか言ってます。ワタクシちょっと事務所の方へ行って来ますんで・・・」
要介護軍団も収まらない。
「何よ、あれっ!ふざけるんじゃないわよっ!」
でも、その不満は添乗員とガイドに飛んでくる。
「久美」さんと「ナターシャ」さんが何とかしろってこって・・・。
ま、そんなモンで・・・。
- 誤解
やがて、トイレのドアが開いた。
ブタ型おばはんがにこやかに手招きなんかして・・・。
「忍法手のひら返し」・・・。
事務所から電話があって、誤解が解けたらしい。
「何よ、急に手のひら返して・・・!」
要介護軍団、ぶーぶー言いながらも用を足す。
そりゃ、背に腹は代えられない。
この地区にはトイレ休憩出来る場所は少ない。
そこで多くの現地旅行社がこの教会と契約してるそうな。
ところが契約外の旅行社の飛び込みがあったらしい。
そのコミュニケーションが上手く行かず、おばはんの逆鱗に触れた。
その最中に、我々のツアーが押しかけたって顛末らしい。
「こらっ!Uラシアっ!他に迷惑かけちゃいかんよっ!」