「セルギエフ・ポサード」のことⅣ
- 「鐘楼」
大修道院内で最後に立てられた建物だとか。
それでも18世紀。
バロック様式の塔で、高さは87m。
モスクワ「クレムリン」の「イワン大帝の鐘楼」より高いそうな。
「ふうう〜ん・・・」
っとか眺めていたら、何やらヒトカゲが・・・。
並んでる鐘のあたりである。
何か、ゴソゴソと動いてる。
っかと思ったら、一斉に鐘が鳴り始めた・・・。
「お〜〜っ!すっぎゃあ〜〜っ!」
観光客がみんな立ち止まって「鐘楼」を見る。
それはそれは、素晴しいアンサンブルだった。
- ノリノリ
肌が粟立つほど、感動的っ!
こんな鐘の演奏は聞いた事がなかった。
しかも演奏者は1人。
両手両足でヒモを巧く操って 、大中小の鐘を同時に鳴らす。
「これは芸術の域に達してるよなあ〜っ!」
嫁さんも大納得。
こりゃ、技術もさることながらパワーもいるべなあ・・・。
事実、かなりの大男だった。
遠目に見ても、レスラーみたいな体格。
それが全身を使って5分くらい鐘を鳴らし続ける。
重労働だんべ・・・。
近くにいた女性2人連れの会話。
「すごいわねえ〜。キレイな鐘よねえ〜」
「ねえ、見て見て!あれって1人で鳴らしてるんじゃない?」
「あ、ホントだ。両手両足でヒモ引っ張ってるんだあ〜」
「それで、あんなにノリノリなんだ・・・」
ノリノリ・・・。
- 「黄金の環」
今日・明日は移動距離が長い。
「黄金の環」と呼ばれる一帯の観光である。
「セルギエフ・ポサード」の後は、「ウラジミール」「スズダリ」
中世の面影の残る地域を周る。
モスクワから「セルギエフ・ポサード」までは1時間強。
でも、ここから「ウラジミール」までは遠かった。
220km。
ハイウェイなら大した事あない。
けど、田舎道は大変。
4〜5時間の長距離ドライブになった。
ここで、ラジオ登場。
いつも小っちぇえラジオを忍ばせてる。
こういう時間を利用して、ジモティ音楽を聴く・・・。
でも、意外にロックやポップスばっかし。
バラライカの演奏とか、ロシアの歌謡曲とかは少ない。
日本で演歌の番組が少ないのと同じなんだべな・・・。