「セルギエフ・ポサード」のことⅢ

  • 撮影料

 何故かロシアは撮影料を取るところが多かった。
カメラで50〜100ルーブル
ビデオは150〜350ルーブルとお高い。
何だかなあ〜・・・。
大した金額じゃないけど、うざい。
そして公平感に欠ける。
 グループツアーの場合、ガイドが前もって集金する。
建前は、窓口で個人が支払うと時間がもったいない。
確かにそうかも・・・。
でも、、これだと取りっぱぐれがない。
観光地側も嬉しい。
きっと何かいい事あるんだしょ・・・。
 んで、我がビンボー夫婦。

「デジカメ壊れちゃったんだよねえ〜」

「久美」さんも、ガイドも納得。
でも、ケータイ写真っくらい大目に見てよねっ!

 大修道院の中央にそびえる。
黄金の円屋根を4つの青色の円屋根が囲んでいる。
16世紀、イワン大帝が造らせたそうな。
モスクワの「ウスペンスキー寺院」がモデルだという。
天気も最高。
透明な光に輝く姿は何とも美しい。
 何故か、ここを観光する為に更にローカルガイドがくっ付く。
よくあるパターンではある。
特に案内する訳じゃないけど「ナターシャ」さんとは懇意らしい。
客そっちのけで四方山話に花が咲く。

「ミサが始まってますけど、自由に入って観光して来ていいそうです。ニンゲンの撮影だけはしないで下さい」

 誰がっ!
っと思いつつ、入ってみた。
ヒト山の黒だかり・・・。
それもミサの真っ最中で、みんなひざまづいてる。
すぐ退散っ!
こんなところを観光させる神経がわからんっ!

  • 「トロイツキー(三位一体)聖堂」

 ここに「聖セルギエフ」の遺体が安置されてるそうな。
「ナターシャ」さん、相変わらず四方山話に夢中。

「ここから入って、自由に観てきて下さい・・・」

職務怠慢だんべな・・・。
 信心深い方々が長〜い行列を作ってる。
「聖セルギエフ」の遺体に触れる為の行列だそうな。
信心深くないヒトは行列の横から入ってっていいという。
とりあえず入った。
 っとは言え、物見遊山の輩は居たたまれない。
敬虔な信者が集まる場所である。
とっとと退散っ!

「やっぱ、これは良くないっ!!!」

現役の宗教施設の中は観光しない方がいいっ!