「クレムリン」観光のことⅣ
- 「イワン大帝の鐘楼」
「クレムリン」の中心的存在。
1505年に建立。
1600年に増築され、3層の塔になった。
高さ、81m。
長いこと、モスクワで一番高い建築物だったそうな。
鐘の数は24個。
最大の鐘は64トンあるとか。
「24個ぉ〜?」
ってふつーは思う。
今回のツアーで初めて知った。
ロシア正教の鐘を鳴らすヒトは職人芸。
この24個の鐘を両手両足を使って1人で鳴らす。
それはそれは見事なアンサンブル。
でも、やっぱ教会によってびみょーに巧拙差があった。
- 「ウスペンスキー大聖堂」
ロシア正教の府主教会。
歴代皇帝の戴冠式や、総主教の任命式が行われたそうな。
15世紀、イタリアから建築家を招いて建立。
ウラジミールの「ウスペンスキー寺院」を模して造ったとか。
外見は地味ったいけど、中はすぎゃあ。
壁・柱全面がフレスコ画やテンペラで埋め尽くされてる。
荘厳と言えば、荘厳。
いかにもロシア正教独特の内装だった。
どーでもいいけど、中はヒトゴミで鬼のように暑い。
立派なシャンデリアが12個下がってる。
これも「ナピリオン」に関係があった。
「ナピリオン」はここを占拠した時に金銀を盗み出した。
が、これを取り戻す事が出来た。
んで、その銀でシャンデリアを作ったそうな。
- ネギボウズ
ガイドのおっさんが教えてくれた。
ネギボウズの由来。
ロシア正教も大元はビザンチン帝国。
教会も最初の頃はビザンチン建築だったそうな。
ビザンチン様式だと、屋根はふつーのドーム型。
ところがロシアは雪が多い。
雪下ろしは面倒い。
ってんで、ドームがネギボウズに進化したという。
同じ「クレムリン」の中でも、「十二使徒教会」はドーム屋根。
「ウスペンスキー大聖堂」はネギボウズ。
隣り合わせてあるところが面白い。
1453年、東ローマ帝国は滅亡。
コンスタンティノープルの陥落だべさ。
イワン大帝は最後の皇帝コンスタンチヌス11世の姪を妻にしたそうな。
そしていわく。
「モスクワこそがビザンチン帝国を継ぐ、第3のローマである」