「赤の広場」観光のこと

 いよいよ市街地の観光に向かう。
気になるのは天気。
今日は、これから1日中歩き回る。

”頼むから、滝の雷雨だけは勘弁しちくり〜っ!”

 聞こえたらしい・・・。
雲がどんどん流れて、太陽が顔を出した。
やっぱ、景色がぜんぜん違う。
本来のヨーロッパの光が帰ってきたっ!
 やっぱ、その場所に行かないとわかんない。
この広場のトンでもない大きさ、傾斜、光の色、臭い・・・。
これ以上ない光の中で観る「赤の広場

「よっしゃあ〜っ!だんだん気分が盛り上がって来たぞ〜っ!」

忘れられない景色になりそうじゃんっ!

  • 「美しい広場」

 マイナーなロシアでも、「クレムリン」と「赤の広場」っくらいは知ってた。
ってゆ〜かあ、名前を聞いた事っくらいはあった。
赤の広場」って聞けば、

メーデーとか、ソビエト共産党の党大会で使われる広場だべ。きっと広場が赤い旗一色に染まるんだべなあ・・・。”

っくらいの連想しか浮かばなかった。
 ぜんぜん違ってた・・・。
元々は露天商の集まる市場だったそうな。
それがいつしかキレイに整備されて、こんな名がついた。

【Красная Площаль】(クラスナヤ・プローシチャジ)」

この「クラスナヤ」ってえのが、古いロシア語で「美しい」の意。
現代のロシア語では「赤い」なんだそうな。
 またまた、いい教材が・・・。

    1. 「я (大文字Я)」は、「ヤー(Ya)」
    2. 「щ (大文字Щ)」は、「シチャー(Sch)」
    3. 「ц (大文字Ц)」は、「ツェー(Ts)」
    4. 「ь (大文字Ь)」は、「音なし(J)」
  • 舞台

 「国立歴史博物館」の脇から広場に・・・。

「お〜〜っ!これがかの有名な・・・!」

はるか彼方に「聖ワシリー寺院」のネギボウズが見える。
右手には「レーニン廟」らしき四角い箱が・・・。
このバカできゃあ壁が「クレムリン」の城壁かあ・・・。
 最も美しいと言われる「スパスカヤ塔」も見える。
それにしても赤いっ!
「国立歴史博物館」から始まって、城壁は全部赤っ!
城壁の塔も全部赤っ!
「レーニン廟」もしぶ〜い赤っ!
何とも言えない景色である。
 でも間違いなく、数々の歴史的事件の舞台でもあった。
この広場で、「ステンカ・ラージン」の処刑もあった。
戦勝パレードに沸いた事もあった。
ナチ軍旗が山のように積まれた事もあった。
なあ〜んて考えながら広場を歩くと、又感慨もひとしおだべや・・・。