「レニングラード・ハイウェイ」のことⅢ

  • モスクワ

 「ナターシャ」さんいわく。

「皆さんはこの旅行で、モスクワとサンクトペテルブルク、あとせいぜい近郊のスズダリくらいを観るだけ。これがロシアだなんて思っちゃいけません。モスクワだけが異常で、世界一物価が高くなりました。ロシア人はモスクワはロシアだと思っていません」

ここ最近のモスクワの物価上昇は、常軌を逸してるそうな。
 確かに車窓から見てても気づく事がある。
クルマ屋に並んでた日本車は、59万ルーブル(約240万円)。
ガソリンは1リッターが25ルーブル(約100円)。
アパートの?単価は2万ルーブル(坪単価約27万円)。
40坪のアパート買うと、1,000万円・・・。
でも、日本の感覚だと安く感じちゃうなあ・・・。

  • 二極化

 ご多分にもれず、貧富の差は激しいらしい。
モスクワには外資がどんどん流れ込んでるそうな。
ごく最近、出来たモスクワ一等地のアパート。
?単価が5千ドル(坪単価約180万円)だったとか・・・。
40坪のアパート買うと、7,200万円・・・!
そりゃ、ベラボーだんべや。
日本の都会と変わんないじゃん。
 泊まったホテルのそばにスーパーがあった。
地下鉄駅の真上。
きっと、一等地だんべな。
でも、ハイソのピープルの値段くらいはわかるべ・・・。
 立派に高かった。
肉や魚なんて、日本のスーパーと大差ない。
さすがに野菜は少し安く感じた。
でも、平均月収が500ドル(約5万円)・・・?

”そりゃ、喰えないべやっ!”

 「ナターシャ」さんの話にますますチカラが入って来た。
生活に密着した話はお好きらしい。
どうも実感がこもってる。
急激な経済発展が、あちこちに歪みを作ってる。
その一番の原因が男性不足だという。
 人口分布を直そうとする政策もあるそうな。

【子どもを1人作ると、10,000ドルっ!】

少子化対策って事らしいけど、実にわかりやすい。
子ども作ると、給料20ヶ月分のカネが手に入る。
大金だ・・・。
どんな子どもになるか知らないけど、効果はあるかも・・・。