石垣島観光のこと

  • 危険回避

 夕べは凄まじい天候だった。
八重山ディナーの頃には、外は大荒れ。
もの凄い雨と風に加えて、雷まで鳴り出した。
ホテルの庭のヤシの木がゆっさゆっさと揺れてる。
雨はタテヨコナナメから窓を打ちつけてる。

「っぴゃあ〜〜っ!」

 あのまま、街中で晩メシ喰ってたら・・・。
考えただけで恐ろしい・・・。
素晴しい危険回避能力。
嫁さんの”諦め”に感謝!だった。
 八重山ツアーの最終日は石垣島観光。
特に「川平湾のグラスボート」が目玉である。
夕べみたいな天気だったら・・・。
考えただけでおぞましい・・・。

  • 「唐人墓」

 幸い、雨には当たらずに出発。
今日はバスガイドのねーちゃんがついてる。
最初の目的地は「唐人墓」
”唐人”・・・?
”墓”・・・?
訳がわかんない・・・?
 ねーちゃんが解説してくれた。

「1852年、アメリカに送られる中国人労働者たちを乗せた船が石垣島沖を通りました。その時に、あまりの待遇の悪さから暴動が起きて、船が乗っ取られましたがその船が座礁して少なからず犠牲者が出ました。その犠牲者を祀る為に1971年に建立されたのがこのお墓です」

そりゃ、わかんねーや・・・。
北海道の「大韓航空機の慰霊碑」と共通したモンがある。

  • 「川平湾」

 バスは一路、「川平湾」へ。
何でも「日本百景」の1つに数えられてるそうな。
エメレルドグリーンの写真は良く見る。
あの写真の色が見られるか・・・?
 鉛色の空は今にも落ちて来そうに重たい。
何とか気合いで持ちこたえてるって雰囲気である。
湾を一望出来る小高い公園に案内された。

「わあ〜っ!キレイっ!」

一斉に声があがった。
 ちょうど雲が薄れて、空が明るくなった。
何とも言えない海の色!
そりゃ、ピーカンの空の下ならさぞかし・・・。
贅沢は言うまい。
早く写真でも撮っておきたい・・・。

  • 記念写真

 ねーちゃんが声を掛ける。

「は〜い、皆さんここで記念写真を撮りましょ〜う。不要な方は買わなくっても結構ですがあ、記念ですので集合写真には入って下さ〜い」

っとは言え、100人弱の団体である。
上手くフレームに収まらない。
あ〜でもない、こ〜でもないでえりゃあ時間がかかる。
 イライラして来る。
どーせ、我々は買わないんである。
いつ雨になってもおかしくない空模様なんである。

”早くエメレルドグリーンの写真を撮りたいっ!”