そらのこと17
はや、啓蟄である。
ムシがモゾモゾし始め、木の芽もふくらんでくる。
木の芽どき・・・。
危ない時季でもある。
今年度も残すところ25日。
良くぞ、ここまで持ったなあ・・・。
我ながら感心する。
トシを喰うと堪え性が無くなる。
個性がどんどん凝縮されてくるんだべなあ・・・。
何かにつけてキレ易くなる。
っとは言え、ここまで堪えた。
木の芽どきに誘われちゃいけない。
頑張らなきゃ・・・。
”キレるは易し、堪えるは難しっ!”
- 家
ただ堪えるだけじゃ、とっても持たない。
支えが必要。
”堪える支えは家にありっ!”
これが無きゃ、我慢する意味もない・・・。
癒しもある。
とにかく、理屈抜きの癒し。
「そら」である。
玄関を開けた途端に、びっくり箱みたいに飛び出してくる。
信じられない高さまで飛び跳ねる。
欣喜雀躍、狂喜乱舞・・・。
毎日、これだけ歓迎してくれるヤツはニンゲンにはなかなかいない。
哺乳類か、鳥類だけだんべ・・・。
- 1周年
「そら」が家族に加わって、もうすぐ1年。
早いモンである。
かつてはメシを喰わなくって困った。
遊ぶ事に夢中で、喰いモンに興味が無さそうだった。
今じゃ考えられないけど・・・。
”このままじゃ、大きくなれないんじゃないか・・・?”
大きくはならなかった。
体重は5kg程度。
「そらさん」の途中、出会うヒトに必ず言われる。
「小振りでいいですねえ・・・」
「珍しい色のシーズーですねえ・・・」
「まあ、長いまつ毛ですねえ・・・」
まったくその通り・・・。
- 得意ワザ
わずか1歳で、恐ろしいワザを身につけた。
教えた訳でも何でもない。
「お手!」とか、「お代わり!」っとか、他の芸は何にも出来ない。
いつの間にか自主的に身につけたらしい。
ま、言ってみりゃ「お座り」
でも、ただの「お座り」とちゃうっ!
【秘技・媚びお座り】
通行人とすれ違いざまに突然、ちょこんと「お座り」する。
それも、両手を揃えて三つ指スタンスで、通行人に向かって小首を傾げる。
そしてシッポは必ずブルンブルンと振ってる。
通行人はたまらない。
「まあ、何でしょっ?可愛いわねえ〜っ!」
イチコロである。
必ず、足を止められる。
今度から、募金箱を首から提げるか・・・。