珍しくもない本の雑感78(4)
【ちょっといやな話―寄せられた体験】
- 山
「優秀作」の最後は「天幕の災難」
ちょっとシモネタがかってる。
ってほどでもないか・・・?
ま、ちょっとばっちい・・・。
登山が趣味の作者。
ヒトと話してて、必ず訊かれるのが山のトイレだそうな。
それも、夏場は何となく想像出来る。
訊きたいのは、真冬の山だという。
これは結構困るそうな。
零下何十度とかいっても、出るモンは出る。
テキトウに答えるって訳にいかない。
登山家なりの暗黙のルールがあるらしい。
でも、説明するのに苦労するとか・・・。
- 「水場」
冬山でテントを張る時のルール。
- テントから登り方向・・・・・・「水場」
- テントから下り方向・・・・・・「クソ場」
水は雪を溶かして造るんだそうな。
当然、この逆はあり得ないべ・・・。
テーマは「クソ場」である。
何となく、木陰なんかを選んで用を足すそうな。
凛冽な空気でケツが引き締まるらしい。
なかなか爽快だとか・・・。
でも、暴風の事だってある。
そんな時はどーするか?
我慢する。
どーしても我慢出来ない時はどーするか?
一度、ビニール袋を活用したとか・・・。
- 雪洗
用を足したビニール袋の後始末は・・・?
まさか湯たんぽ代わり・・・?
さすがにそれは無いらしい。
テントには煙突(チムニー)が付いてるんだそうな。
煙突は吹流し状態で、普段は縛ってある。
これを開けて、外に振り撒いたとか・・・。
ま、水洗ならぬ雪洗でんな。
めでたし、めでたし・・・。
ところが次の日。
歩ってて、何か臭う・・・。
ん・・・?
畳んでリュックにしまったテントが臭ってきたそうな。
夜、振り撒いたモノはテントに降りかかってた。
そして瞬時に凍ってた・・・。
ばっち〜っ!
- 佳作
佳作ったって、負けてない。
そこへ行って、特に差を感じない。
【北京ダック】
愛犬家の著者が、韓国に出張に行った。
ボスが言った。「お疲れさん。今日は最終日だからホテルで『北京ダック』だっ!」
「わお〜っ!」
翌朝、ホテルのウェイターが言った。「夕べの『ペキンドッグ』は如何でしたか・・・?」
これは、正真正銘「ヤな話」だった・・・。
【コウモリ君】
満員電車の中、座っている女学生の著者の上に水滴がポタリ。
見上げると、目の前のメタボオヤジが濡れた折り畳み傘を無造作に網棚に乗せてる。
「すみません。水が落ちてくるんですが・・・」
メタボオヤジは言ったそうな。
「僕のコウモリ君か・・・。全く、若いモンは我慢とか忍耐に欠けてる。たかがコウモリ君くらいで・・・」
もし、自分だったら・・・。
きっと、キレちゃうべなあ・・・。
多分、このメタボは引きずりおろされてるべなあ・・・。