食事指導のこと(6)
- 改善
糖負荷試験から1週間。
結果を聞きに「まっち〜クリニック」を訪れた。
まずは「管理栄養士」のおばさんの栄養指導。
おばさん、ニコニコしてる。
「何もお聞きしなくても、ちゃんとお酒を減らしたってわかります。数字は正直ですから・・・」
「へ・・・?」
おばさん、ご満悦らしい。
検査値が劇的に改善してるという。
お〜〜っ!
- 血糖値
糖負荷試験の結果も出ていた。
こっちは芳しくない・・・。
糖負荷前 92mg/dl インスリン 3EμU/ml
30分後 180mg/dl 〃 7EμU/ml
60分後 222mg/dl 〃 14EμU/ml
90分後 158mg/dl 〃 23 μU/ml
120分後 163mg/dl 〃 6EμU/ml
空腹時血糖は正常。
糖負荷後の数字が上がり過ぎだという。
んで、120分後では140mg以下に落ちなきゃダメ。
でんでんダメじゃん。
インスリンの働きが鈍いらしい・・・。
フツーなら、30分後にインスリンがどっと出てくるそうな。
これで一気に血糖値を抑える。
200は絶対に越えないらしい。
立派な「隠れ糖尿病」じゃん・・・。
- 先天性
圧倒的に遺伝が多いという。
「ご家族で糖尿病の方はいますか?」
「ヤ、いないですねえ〜」
「じゃ、ストレスが原因かも知れませんね・・・」
「それは、売るほどありますねえ〜」
大きなストレスは糖代謝を狂わすそうな。
近しい家族が亡くなったりすると、血糖値に異常を来たすとか・・・。
そっか・・・。
そーゆー事か・・・。
大きなストレス・・・。
思いっ切り思い当たるじゃん。
突然、検査値異常が続々出始めた。
それまでは、何ひとつ引っ掛かる事が無かった。
周りからは、”正常すぎて異常だ”っとか言われてたのに・・・。
- ご満悦
「ドクターまっち〜」もご満悦だった。
「見たくなかったかも知れませんが、数字に出てましたねえ〜」
「はあ・・・」
「この数字なら境界域ですが、来院する前はもっと高かったでしょうね」
「はあ・・・」
「疑って、試験しといて良かったですね・・・」
「はあ・・・」
空腹時血糖は正常。
HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)も正常。
でも、境界域糖尿病ってケースは多いらしい。
「ドクターまっち〜」は、自分の診立ての良さにご満悦だった。
「このまま、食事療法を続けましょうっ!」
びみょ〜・・・。