食事指導のこと(5)

  • 寝不足

 3週間が経過。
とりあえず、約束は守ってきた。

「深夜のビールは週に1回だけっ!お約束でいいですよねっ!次の検査を楽しみにしてま〜すっ!」

やったろうじゃね〜かっ!
 単細胞の極み。
そんなに簡単に請け負うなよ・・・。
でもなあ、約束しちゃったもんなあ・・・。
管理栄養士のおばさんの顔が浮かぶ。
 お陰さんで、すっかり寝不足。
ビール飲まないから、とっととベッドに入る。
そっからが大変。
なかなか寝付けない・・・。

  • 暴飲

 1日中、ガブガブ水を飲んでる。
朝から水っ腹状態で出勤。

「尿酸ってえのは、尿からしか排泄されないんですよ〜」

やったろうじゃね〜かっ!
 風呂もなるべくシャワーにした。
汗より、尿を沢山出す方がいい。
それに気持ちよく汗なんかかいちゃうと、あ〜たっ!

”ビール飲みたくなっちゃうじゃあ〜りまへんかっ!”

 お蔭さんで、すっかりトイレが近い。
近いし、豊富。
何となく、身体の毒素が洗い流されてるような気がする。
でも、夜中に2〜3回起きちゃう。
寝不足に拍車をかける・・・。

  • 糖負荷試験

 試験の日が来た。
前日、20:00以降は水以外口に出来ない。
水飲む事なら任せとけっ!
文庫本片手に「まっち〜クリニック」へ・・・。
 まず、1回目の採血。
看護師は遠慮なく注射針を突き刺す。

「採血は1回だけでしょ?後は指先あたりから1滴採れば・・・」
「いえ、全部採血します。インスリン量の測定の為に外部に出すんですっ!」
「へっ?」

 読みが甘かった・・・。
30分ごとに5回もブスリ、ブスリ・・・。
両腕は穴だらけ。
これはしんどい・・・。

  • 境界域

 看護師は採血のたびに、1滴を測定器にかける。
血糖値だけなら簡単に調べられるのに・・・。

  1. 空腹時    92
  2. 30分後  187
  3. 60分後  230
  4. 90分後  163
  5. 120分後 ・・・・

 看護師いわく。

「ちょっと、高いわねえ・・・。普通は140っくらいなのに・・・」
「へ、高いっすか?」
「空腹時血糖は正常なんですけどねえ・・・。来週、先生からお話があると思いますけど境界域かも・・・」
「キョーカイイキ・・・?」
「糖尿病の一歩手前で、放っとくと悪化します」
「・・・」

や〜な感じ・・・。