食事指導のこと

  • 通院

 遂に、病人になった。
定期的に診療所に通う身になっちゃった・・・。

「次回、お会いするのは○月○日にしましょう」

「ドクターまっちー」が、パソ子を見ながら何気なく言う。
これって通院じゃん・・・。
 確かに検査値は悪化の一途。

  1. 体重・・・71.2kg
  2. 血圧・・・158/100
  3. 尿酸・・・8.2
  4. 血糖・・・95
  5. コレステロール・・・221
  6. HDL−コレステロール・・・95
  7. γ-GTP・・・106

 クスリも飲む事になった。
ARB」っていう種類の高血圧のクスリ。
あ〜あ、とうとう病人だぜ・・・。

  • 管理栄養士

 「ドクターまっちー」いわく。

「次回は奥さまも一緒に来て下さい」
「へ?」

食事指導だそうな。
そりゃ、食事は嫁さんのサジ加減次第。
一服盛ろうと思えば簡単である。
とりあえず、まだ生かされてるけど・・・。
 「管理栄養士」とかいう方が登場。
まずは、生活パターンを調べようといろいろ訊かれる。

「カイシャが合併したんですかあ〜?そりゃ、大変でしたねえ〜」
「はあ・・・」
「合併なんてカイシャはいいかも知れませんけど、従業員は大変ですよねえ〜」
「はあ・・・」
「まだバブルの頃は良かったですけど、今は企業も大変ですもんねえ〜」
「はあ・・・」

いろいろ、お話が好きな方で・・・。

  • メタボ

 なかなか本題に入らない。
嫁さんがイライラしてる。

「あなた、メタボなんじゃないの?」
「そんな事ないよ。ウェストだって85cmなんかないし・・・」
「それが大間違い!」
「それが大間違いなんですよっ!」

 そんなとこでハモんなくっても・・・。
2人して総攻撃。

「85cmズボンがはけるから大丈夫とかいう方、多いんですよ・・・」
「はあ・・・」
「体重も着々と増えてますし、検査値も立派っ!」
「はあ・・・」
「メタボですっ!」

 こっから延々と食生活の話。
カロリー計算がど〜の、METSがど〜の・・・。

「つまり、加齢とともに代謝は落ちます。運動でカロリー消費するか、食べないか、しかありません」

へいへい・・・。

  • 約束

 嫁さんの腰が半分浮いてきた。
本人はバリバリ健康なのに、付き合わされてるからなあ・・・。
積極的に生活パターンを披露する。
話の展開を早めようってな意図が見え見え・・・。

「だいたい、夜中のビールが良くないのよねっ!あれを止めればいいのよっ!」

 「管理栄養士」のおばさんの目が輝く・・・。

「その通りですっ!わかってらっしゃるじゃないですかあ〜」
「はあ・・・」
「じゃ、約束しましょっ!夜中のビールは止めるっ!ねっ!」
「はあ・・・」
「約束できないっ?じゃ、夜中のビールは週に2回とかってのはどう?」
「でもねえ・・・、テニスなんかしたら飲みたいしねえ・・・」
「そうよねえ〜、テニスは週1回って言ってたわよねっ!じゃ、夜中のビールは週に1回っ!ねっ!」
「はあ・・・」
「じゃ、次回の検査を楽しみにしてま〜すっ!」

 だいたいだなあ・・・。
自分だって、毎日夜中にビール飲んでるくせに・・・。
亭主を売りやがって・・・。
いくら、早くプールに行きたいからって・・・。