食事指導のこと
- 通院
遂に、病人になった。
定期的に診療所に通う身になっちゃった・・・。
「次回、お会いするのは○月○日にしましょう」
「ドクターまっちー」が、パソ子を見ながら何気なく言う。
これって通院じゃん・・・。
確かに検査値は悪化の一途。
クスリも飲む事になった。
「ARB」っていう種類の高血圧のクスリ。
あ〜あ、とうとう病人だぜ・・・。
- 管理栄養士
「ドクターまっちー」いわく。
「次回は奥さまも一緒に来て下さい」
「へ?」
食事指導だそうな。
そりゃ、食事は嫁さんのサジ加減次第。
一服盛ろうと思えば簡単である。
とりあえず、まだ生かされてるけど・・・。
「管理栄養士」とかいう方が登場。
まずは、生活パターンを調べようといろいろ訊かれる。
「カイシャが合併したんですかあ〜?そりゃ、大変でしたねえ〜」
「はあ・・・」
「合併なんてカイシャはいいかも知れませんけど、従業員は大変ですよねえ〜」
「はあ・・・」
「まだバブルの頃は良かったですけど、今は企業も大変ですもんねえ〜」
「はあ・・・」
いろいろ、お話が好きな方で・・・。
- メタボ
なかなか本題に入らない。
嫁さんがイライラしてる。
「あなた、メタボなんじゃないの?」
「そんな事ないよ。ウェストだって85cmなんかないし・・・」
「それが大間違い!」
「それが大間違いなんですよっ!」
そんなとこでハモんなくっても・・・。
2人して総攻撃。
「85cmズボンがはけるから大丈夫とかいう方、多いんですよ・・・」
「はあ・・・」
「体重も着々と増えてますし、検査値も立派っ!」
「はあ・・・」
「メタボですっ!」
こっから延々と食生活の話。
カロリー計算がど〜の、METSがど〜の・・・。
「つまり、加齢とともに代謝は落ちます。運動でカロリー消費するか、食べないか、しかありません」
へいへい・・・。
- 約束
嫁さんの腰が半分浮いてきた。
本人はバリバリ健康なのに、付き合わされてるからなあ・・・。
積極的に生活パターンを披露する。
話の展開を早めようってな意図が見え見え・・・。
「だいたい、夜中のビールが良くないのよねっ!あれを止めればいいのよっ!」
「管理栄養士」のおばさんの目が輝く・・・。
「その通りですっ!わかってらっしゃるじゃないですかあ〜」
「はあ・・・」
「じゃ、約束しましょっ!夜中のビールは止めるっ!ねっ!」
「はあ・・・」
「約束できないっ?じゃ、夜中のビールは週に2回とかってのはどう?」
「でもねえ・・・、テニスなんかしたら飲みたいしねえ・・・」
「そうよねえ〜、テニスは週1回って言ってたわよねっ!じゃ、夜中のビールは週に1回っ!ねっ!」
「はあ・・・」
「じゃ、次回の検査を楽しみにしてま〜すっ!」
だいたいだなあ・・・。
自分だって、毎日夜中にビール飲んでるくせに・・・。
亭主を売りやがって・・・。
いくら、早くプールに行きたいからって・・・。