健康診断のこと

  • 健診

 トラバった会社でも健診があった。
何だか妙な気分。
こんな殺伐とした職場で、健康診断・・・?
カイシャがヒトの健康に気を配ってる・・・?
 意外なところで従業員を大切にしてる・・・?

あり得ないっ!

カイシャに”気”なんてモンはないっ!
法律で決められてるから、やってるだけだべや。
 総務部とかの担当者がイヤイヤやってる。
「健診センター」とかと契約する。
「医務室」とか作って、保健師とかを置いて・・・。
産業医」とかと契約して・・・。
これで、担当者は給料もらえるんだべさ。

 これは契約とかじゃないらしい。
一応、総務部所属の社員ってな事になるらしい。
仕事は、「保健師」である。
んで、得てしてクソ真面目である。
 その「保健師」から呼び出しが来た。
最初、メールが飛んできた。

「検査値に問題があります。一度、産業医と面談して下さい」

ふんっ!
シカトである。
 今さら、検査値異常ごときで騒ぐんじゃねえっ!

”この環境で仕事してて、正常でいられるヤツの顔が見たいわいっ!”

ところが、いるんだなあ・・・これが・・・。
周りにストレスを撒き散らして、ノーテンキでいられる上司。
こいつはきっと、健康の塊だんべ。

 遂に電話が来た。

「この日だったら、いらっしゃいますよね。そちらの事業所に『産業医』の先生が伺いますので、面談して下さい」

どうやら、部下からスケジュールを聞いたらしい。
なかなか用意周到・・・。
営業やらせたら、売れるかも・・・。
 遂に観念した。
「健康相談室」とかに出頭した。
足を運んでびっくり。
立派な診療所もどきがあった。

「こんな立派な『健康相談室』なんてえモンがあったんですねえ・・・」
「はい。先生も定期的にいらっしゃいますので、どうぞお寄り下さい」

 冗談も休み休み言えっ!
誰がすき好んで、こんなとこへ来るかっ!
そもそもカイシャに出て来るんだってイヤイヤなのに・・・。
あんまりシツコイから来たんだべやっ!

  • 「要経過観察」

 「産業医」は女医だった。
若いんだか、トシなんだかわかんない。

「初めまして!よろしくお願いします。まず血圧を測りましょうかあ〜?」

へいへい・・・。
 ま、覚悟はしてた。
健診の時に、すんげえ数値になってたから・・・。

【血圧一回目】164 〜 106 :要経過観察
【血圧二回目】148 〜  96 :要経過観察
【γーGTP】     106     :要経過観察
【HDL−C】     95     :有所見
【尿酸】       8.2     :要経過観察

「要経過観察」のオンパレードじゃん・・・。