国際会議のことⅢ(2)
- 「Agenda」
司会者が口火を切る。
「Sit down please ,everybody!」
あ、司会者とか言わないんだ。
「Moderator」っとか言うらしい。
へえ〜、そりゃ、おでれーたー。(^^)
会次第、とかも言わないんだ。
これは「Agenda」って言うんだそうな。
これは印刷して配布する。
みんなにもれなく、あげんだとか・・・。(^^)
さすがに主催者は、会議の内容をじっくり考えたらしい。
春の会議は、バカみたいだった。
入れ替わり、立ち替わり、おんなじ事の繰り返し。
おんなじスライドが何度も登場した。
今回は、ちょっと新たなネタが用意されてた。
- 通訳
今回も同時通訳が入ってた。
ヘッドセットを調節して、日本語と英語が同時に聞こえるようにする。
一応、姿勢は前向きなフリしなくっちゃ・・・。
多分、事前に原稿が渡されてたんだべ。
比較的、スムースに訳されてた。
時々、フライイングで訳の方が早かったりする・・・。
面白いモンで、同時通訳にもだんだん慣れてくる。
両方同じ音量で聞いてると、自分が訳してるような錯覚に陥る。
英語がそのまま、アタマに入って来てるような・・・。
あり得ないっ!
それでも、何とか英語も聞こうとあがく。
アメリカ人、ドイツ人、ブラジル人、中国人・・・。
やっぱ、アメリカ人の英語が一番聞き難い。
多分、ヒトにわからせようってな気持ちでしゃべってない。
”オレがしゃべってんだから、わかれよっ!”
みたいな・・・。
- プレゼン
会議の前半は、プレゼン大会だった。
各国の事業所が、業績の自慢をとうとうと話す。
【国別対抗、大フカシ合戦】
ってな風情だった。
業績の自慢と合わせて、風呂敷も広げる。
「この好調な業績から考えて、早急に工場を増設する必要がある」
「更に、効率的な配送の為に大物流センターを造りたい」
景気のいいこってある。
このフカシに対して、日本の本社幹部から反応がない。
いいとも、悪いとも言わない。
暫らく沈黙が支配する。
さすが、世界をまとめる本社幹部。
そんな枝葉末節な事にはいちいち反応しないんだ・・・。
まさか、わかんないってこたあ無いべな。
- 提案
日本の事業所もプレゼンした。
「・・・継続的な発展の為に、計数のモニタリングと、マネジメントシステムの構築が重要で、次回からはエグゼクティヴ・ミーティングを開催し、コンセプトを明確にし、ステアリング・コミッティでスキームをヘチマの・・・」
コンサル屋の受け売り言葉が並ぶ。
”何を言ってんだか、わっかんねえよっ!”
反吐が出そうである。
毛唐も、反応に困ってた。
そりゃ、そーだんべな・・・。
こんなところで、どっかの教室で聞いたような話されても・・・。
仕方なく、コメントする。
「基本的な考え方には賛成であるが、手段としては少々単純過ぎるように思える。もう少し、議論を重ねた方がいいのではないか?」
毛唐も玉虫色のコメントが出来るんだ!
やっぱ、朱に交わると玉虫色・・・。