珍しくもない本の雑感75
【伊豆の踊子】
- えっ?
これ、読んでなかった?
・・・ような気がする・・・。
「ノーベル文学賞」受賞作品だべさ。
何度も映画になったべや。
超メジャーだべや。
・・・だからなんだべな・・・。
百恵ちゃんの姿なんかが焼き付いちゃってる。
すっかり、原作も読んだような気になってたんだべさ。
ってな事に今ごろ気づいた。
ま、いっか・・・。
- 19世紀
何と、「川端康成」は19世紀生まれだった。
1899年、バリバリの明治生まれ。
産地は大阪のヒトで、逗子に仕事部屋があったらしい。
1972年にガス自殺したのは、この部屋だったそうな・・・。
巻末の解説は、「三島由紀夫」が書いてる。
このヒトとの関係も有名なんだとか・・・。
タダならぬ間柄だったそうな。
そー言えば、「三島由紀夫」もこの頃切腹したような・・・。
このヘンは、嫁さんがやたらに詳しい。
何でも学生時代に専攻したとか、ヘチマとか・・・。
- 健康
いずれにしても激しいヒトビトだべや。
心身ともに健康的じゃ、作家になれない。
まさに紙一重・・・。
命を削りながら作品を仕上げるのが、当ったり前みたいな・・・。
んで、肺病病みとか、自殺とか・・・。
時代は変わった。
当世の売れっ子作家は健康的。
毎日、早起きして、泳いで筋トレしてパソコンに向かう。
もちろんタバコなんて吸わない。
このヒトも「ノーベル文学賞」取ったら面白いのに・・・。
- 105円
「慎重文庫」は4編を収録してた。
- 伊豆の踊子
- 温泉宿
- 抒情歌
- 禽獣
いやあ〜、すごいっ!
「伊豆の踊子」は、ま、それなりに・・・。
残りの3篇はすごかった。
どうしたら、こんな作品が出来るのか・・・。
相当、ココロを揺さぶられた気がする。
すごい質量である。
日本語の質だけじゃあない。
作品の質そのものが、相当重い。
ずっしりとてんこ盛り。
これを105円で買ってきちゃ申し訳ない気がする・・・。