珍しくもない本の雑感73(4)

  【美しい老年のために】

  • 「一生もの」

 もう、死語だべな・・・。
もしくは絶滅危惧種・・・?
思えば、かつては良く使った言葉だべや。
「これは『一生モン』だに、いいモンを買っといた方がいい・・・」
っとか・・・。
着物とか、装飾品とかは多かった。
 今や、日本にそんなモンは存在しない。
古いモンは悪。
高い、安いも関係ない。
どんどん買い換える事が推奨される。
家屋敷だって、使い捨て・・・。
この感覚について行くのが、どれだけ大変か・・・。

  • 一家言

 著者のコダワリもなかなか・・・。
自分流のスタイルを貫いてる。
すり切れても、仕立てのいい「背広」を1着。
「スーツ」じゃない。
あくまで「背広」なんである。
 夏は「浴衣」に「団扇」
「クーラー」なんて、とんでもないと言う。
「エアコン」じゃない。
あくまで、「クーラー」なんである。
 原稿を書くのは「万年筆」っきゃあり得ない。
「万年筆」=手=頭が一体になって文章を作ってる。
「万年筆」がなくなったらお手上げだそうな。

  • 電話

 電話がでえっ嫌い。
仕事の電話も極力短く済ます。
「君の電話は電報みたいだな」
っと言われるそうな・・・。
 ましてケータイなんか、蛇蝎のごとく嫌ってる。

「何で、あんなモンが必要なんだ?」
「砂漠の真ん中に住んでる訳じゃあるまいし・・・。」

 これは、まったく同感である。
ちょっと前まで、あんなモン無かったじゃんか!
ケータイを2台も持ってる今でも、そう思ってる。
 車中でケータイ使うバカがいると思わず睨んじゃうらしい。
例外なく、貧相なバカが声高にしゃべってるという。
特にいいトシした管理職風が多いそうな。

  • 時代遅れ

 ワープロ、パソコン何するものぞ・・・。
別に無いからって何の不自由もない。
生きてゆく上でホントに必要か、考えた事があるのか?
売る側は”時代に遅れないように”と脅す。
脅迫概念で買わされてるんだべ?
本末転倒だべさ。
 ケータイ、テレビゲームなんてロクなモンじゃない。
あんなモン、子どもに悪影響があるって誰でもわかってる。
にもかかわらず、売れればいいんである。
そーゆー時代になった。
 一度、バスの中で怒鳴った事があるそうな。

「公共施設の中で電話なぞするなっ!」

さすがこれは後で反省したらしい・・・。
殺されなかっただけでも、めっけもんだった・・・。
ふう〜〜ん・・・。
ちゃんと世の中、わかってんじゃん。
全然、時代に遅れてないじゃん・・・。