珍しくもない本の雑感73(3)

  【美しい老年のために】

  • 仔犬

 これは「犬のいる暮し」にも出てた話。
99年に3匹の仔犬が生まれた。
眺めてるだけで幸福な気分にひたれる。
天からの贈り物のようだったそうな。
 70歳を過ぎてからワンコを飼うのはどうか・・・?
こいつより長く生きる自信はない・・・。
でも、そりゃ間違った考え方だと気づいたそうな。
 大事なのは、今ここに生きている、この時だけ。

1日1日を充実させて生きる。 
恵まれた1日があれば、人生はそれで足りる。
仔犬たちと喜悦の時を共にしている今このときこそわが人生・・・。
これ以外のどこに人生の幸福があろうぞ。

う〜〜〜ん・・・。

  • 「洋光台」

 著者の住む街。
’70年代の新興住宅地だった。
今や、老人の街だそうな。
老夫婦2人だけの家が圧倒的に多いらしい。
 いろんな職種のヒトがいる。
でも、大半がホワイトカラーだとか・・・。
この手の会社ニンゲンは始末が悪いという。
変化にまったく対応出来ない。
 突然、定年になって身の置き場が見つからない。
まず、始めるのが図書館通いらしい。
次がスポーツクラブ・・・。
んで、ボランティア・・・。
お定まりのコースだとか、聞いた事がある・・・。
ぎくっ!

  • 「居職」

 会社ニンゲンは社会と繋がっていないと生きてる気がしないとか・・・。
でも、ホントはちょと違うべや。
社会との繋がりが上下でないと満足出来ないんじゃない?
問題は「地位」にあるんだと思う。
リタイアまでの全ての価値観が「地位」だったんだべな・・・。
 著者は若い頃から家にいる。
「居職(イジョク)」である。
ま、そりゃそれで奥さまの苦労は計り知れないけど・・・。
こーゆーヒトには会社ニンゲンの気持ちはわからないべな。
ただ、気の毒に思うだけ・・・。
 そー言えば、新聞投書欄で見た話。
ある混んでるファミレスでの出来事だとか・・・。

「いったい、いつまで待たせるんだっ!」
「済みません。只今、お持ちします」
「俺を誰だと思ってる。○○の部長だどお〜っ!」
「・・・」

ありがちかも・・・。

  • 今生(コンジョウ)

 著者は旅行も好きだとか。
旅仲間も多いらしい。
花見や紅葉には必ず出かけるという。
そして思うらしい。

見るたびに今生(コンジョウ)の見おさめ

 60代の頃には海外も行きまくったらしい。
でも、70代になると近場しか行かなくなったそうな。
10時間のフライトは耐えられないという。
ってえ事は、海外は60代で「今生の見おさめ」か・・・。
 んにゃ、著者はまだ甘いっ!
70代半ばでも、ブンブン飛び周ってるヒトを知ってる。
我々はどーなるか・・・?
飛び周ってるかも・・・。
「根性の見おさめじゃあ〜っ!」っとか言って・・・。(^^)