珍しくもない本の雑感72(3)
【犬のいる暮し】
- 犬種
著者の飼いそうなワンコは何か?
当時の流行は「マルチーズ」だったそうな。
「スピッツ」や「アメリカン・コッカー・スパニエル」が下火に向かった。
そんな中で「柴犬」を飼ったそうな。
・・・らしいなあ〜。
そもそも、流行に従うのは嫌い。
日本人の”猫も杓子も”傾向は由々しく思ってる。
代表例は「シベリアン・ハスキー」だという。
最もバカバカしく、ワンコには残酷だった・・・。
その通りだと思う。
あんな大型犬があっとこっちで捨てられてた・・・。
ホントは日本人はまだワンコ飼う資格は無い気がする。
資質が追いついてない。
ってゆ〜かあ、ますます劣化してる。
動物虐待は、ソク死刑でいいのに・・・。
- 評価
著者は「かわいい」っていう評価が嫌いだそうな。
ま、それもこのヒトらしい・・・。
現代日本は「かわいい」が最高の価値基準になってる。
非常に未成熟で、積極性と主体性を欠いた時代と思ってるそうな。
著者は叫ぶ!
- 凛々しい
- けなげ
- 気品がある
- 力強い
- 毅然とした
- 逞しい
- 雄々しい
こういう価値観はどこへ行った!
「柴犬『ハラス』」は自然体だったらしい。
ときに不服従ゆえに憎らしい。
でも、主体性を持った毅然たる日本犬だ、と言ってる。
へそ曲がりというか、頑固ジジイというか・・・。
- 「ハラス」
このワンコは本になってるそうな。
「ハラスのいた日々」っていうんだそうな。
やっぱ、全国の愛犬家から手紙が殺到したらしい。
みんな、ワンコを愛した思いに満ちてた。
著者いわく。
多くの手紙が、人生全般の中で犬の存在の持つ大きな意味を訴えていた。それらを読んでゆくとそのむこうに、なんとなく、人と人との関わりの難しくなった現代社会の姿が見えてくるようで、現代人は人間関係がうまくいかないからその代償を犬に求めるということかもしれないな、と思われるほどだった。それはやはりさむざむとした風景とでもいうしかないようなもののようであった。
何を今さら・・・。
- 「マホ」
あー、びっくりした。
著者の2代目のワンコの名前だそうな。
・・・ちょっとフクザツ・・・。
「ハラス」は13歳で亡くなったそうな。
著者が還暦の年だったとか。
やっぱ、思ったらしい。
”2度と犬は飼うまいっ!”
5年間はそれを貫いたという。
この間、夫婦で旅行に行きまくったそうな。
60代前半は、まだ体力的にも十分駆け回れる。
メキシコやアイルランドなんかも行ってきたという。
でも、結局は耐えられなかった。
衝動的に2代目がやってきたらしい。
やっぱ「柴犬」
なかなか筋金入りの頑固ジジイらしい・・・。