クルマの雑感Ⅹ

  • キバ

 シナリオ通りの試乗。
なるほど、欠点が見当たらない。
機動性と、重厚感のバランスの良さ。
機械式と、電子式とのバランスの良さ。
スマートさと、無精ったさのバランスの良さ。
1,600ccとは言え、ツインカムエンジンの伸びはなかなか・・・。
 「5年前のBMの2リッターエンジンと同等ですねっ」
「山Gさん」も得意満面・・・。
確かにそうかも知んない。
このサイズ、このエンジンでこの乗り心地なら文句なし・・・。
んなんだけど、やっぱ物足りないなあ・・・。
今乗ってる2.5リッターエンジンの荒々しさはない。
 凄まじいエンジンノイズ、エキゾーストノート・・・。
どこまでもアタマを打たない噴き上がり・・・。
飛ばせば飛ばすほど、路面にへばりつくような安定感・・・。
いよいよこのキバを捨てる時か・・・。

  • 交渉

 ホントの意味じゃ交渉でもナンでもない。
ほとんどデキレースである。
「これ、幾らなの?」
「車輌本体価格で295万円です」
”ってえ事は、ざっと350万円か・・・。”
 「お客さまの9割以上がローンでお買い上げです」
さかんに「バリューローン」とかの説明をしてくれる。
当面の支払いは抑える事が出来る。
5年後にまとめて返済も出来る。
その時、売却して残債に当てる事も出来る。
何だか、住宅ローンか、サラ金みたいだべや・・・。
 「んで、金利は?」
「は?え〜〜っと金利は4.15%です」
”高っけえ〜っ!”
「ローンはいいよ、買うならかき集めてでもキャッシュで払うよ」
「あ、そーですか・・・」

  • ウエノモノ

 「ちょっと見積もってみましょうか?」
「うん・・・、一応見積もりを出してもらおうか・・・」
「何か、オプションのご要望はございますか?サンルーフとか・・・」
「何あ〜〜んにも要らないっ!最低限の装備でいいから!」
「山Gさん」も苦笑いしながら席を立つ。
 見積もりが出た。
ほぼ、予想通りだった。
「長〜いお付合いですから・・・」
値引きも、ほぼ予想通りの気持ちだけ・・・。
あと、ちょっと下取り価格に上乗せ出来るかも、という。
相変わらず、古風な商売なんである。
 「どうでしょ?今日、ご契約頂けませんか?」
7月の数字が欲しいという。
「もし、契約頂けるなら、ちょっとウエノモノと相談してきます」
”お〜〜っ!何て古風な・・・。”

  • 契約

 結局、芝居じみた交渉の結果、契約。
”あ〜あ、買っちゃった・・・。”
「ホントはね・・・、ガブリヨリが欲しいんだわ・・・」
サインしながらブチブチ言っておく。
「でもね、今は時期じゃないからとりあえずこれで凌ぐの・・・」
 「そうですねえ、1千万円近いですもんねえ・・・」
「山Gさん」も上の空で聞いてる。
「今回は凌ぐだけだから、出来るだけ安くあげたいんだ」
「はあ・・・」
「『希望番号』とかも要らないから・・・」
「あ、わかりました・・・」
 そもそも付帯費用の高さは尋常じゃない。
税金・保険で260,500円。
リサイクル預託金など、法定費用で23,400円
手数料の高さにもあきれる。

【手続代行費用】

  1. 検査登録  35,000円
  2. 希望番号  14,100円
  3. 車庫証明  15,750円
  4. 下取車    10,500円
  5. 納車費用  31,500円

 【合計】  106,850円

こんな金額がまかり通ってるんだ・・・。
許せん・・・。