珍しくもない本の雑感70

 【ダ・ヴィンチ・コード

 見事に旬を外してる。
「あ〜、そう言えばそんなのあったねえ〜」
っくらいに外れてる。
今さら誰も振り向かない。
ブームってえのは恐ろしい・・・。
 久々に「Book Off」へ。
まずは、恒例の100円コーナーへ。
洋モノコーナーを見るとあるわあるわ・・・。
ダ・ヴィンチ・コード」だけで1スパンを占めてた。
元は500円以上だったのに・・・。
 それもホンの1年前だったような・・・。
文庫本が出た!ってんで騒ぎになってた。
でも、買わなかった。
ま、ちょっと待てば・・・って思ってた。
案の定・・・。
きっと、映画もそろそろテレビに登場するべな・・・?

  • 家族

 作者の「ダン・ブラウン」ってえのは1964年生まれ。
これを書いた頃は30代だったってこった。
あれだけ騒ぎになった作品である。
さぞ、売れたんだべなあ・・・。
1発当てちゃった訳だ。
 父親が数学者だそうな。
母親が宗教音楽家。
奥さまは画家であり、美術史研究家だとか。
この家族形態を知っておいて読むとわかりやすい。
なるほどって思う。
育った環境が如何に感性に影響するか・・・。
浜口京子」がレスリングやってるのと似てる・・・。
ちょと違うか・・・。

 この作品が出た頃、バチカンが声明を出したと聞いた。
”キリストを冒涜するものだ!”と非難したとか何とか・・・。
ホントだべか?
もし、ホントだとすれば作戦だべな。
 舞台はフランス・アメリカ・イタリア・イギリスと幅広い。
いろんな美術館や資料館も協力したらしい。
これだけ売れた作品だもん。
協力したとこにゃ、それなりに・・・。
 ”バチカンが非難声明を出す。”
あまりにも、内容がショッキングだったから・・・。
これ以上のコマーシャルは無いべな。
そりゃ、相当な”それなり”が出ないとねえ・・・。

  • 娯楽

 文庫本で約300ページが3巻。
そこそこのボリュームではある。
ま、そこそこ楽しめた。
ハマって一気読みしちゃうってとこまでは行かなかった。
でも、かなりのスピードで読んだ。
 物語は、「ルーブル美術館」での殺人事件から始まる。
殺されたのは「ルーブル美術館」館長の「ジャック・ソニエール」
「ジャック」は「シオン修道会」の総長でもあった。
「ジャック」は死ぬ間際にいろんな暗号やメッセージを残した。
ここから大スペクタクルが始まる。
 解読するのはハーヴァード大教授の「ロバート・ラングドン
それと殺された館長の孫娘で、暗号解読課の捜査官「ソフィー・ヌブー」
この2人が物語の中心になる。
 暗号学なんてモンがあるとは知らなんだ。
2人は、あの手この手で暗号を解いて行く。
しかも警察の追っ手から逃れながら・・・。
いろんなメッセージも出てくる。
メッセージには宗教的な象徴が隠されている。
ま、「インディ・ジョーンズ」みたいなモンでんな・・・。