「大仁ホテル」のこと(2)
- ワンコホテル
”そら”もお泊り。
生涯2回目の外泊である。
いつもの「Kラヤ」に予約しておいた。
約束の時間、おねーさんが迎えに来てくれた。
”そら”は狂喜乱舞。
脱兎の如く、駆けつける。
おねーさんに猛アタック。
ものすごい垂直ジャンプで喜びを表現する。
そして、自分からとっととお迎えケージに入ってく。
「性格がまおちゃんにそっくりですよねえ・・・」
おねーさんも感慨深げ・・・。
「やっぱ、環境で性格が似てくるんでしょうかね・・・」
そっか・・・。
やっぱ、嫁さんがこのキャラを作ってるんか・・・。
- 新ルート
いつも、帰省ルートは決まってる。
「西湘バイパス」から「箱根新道」で峠越え。
ホンの1時間で三島に着く。
でも、今日の目的地は大仁。
「じゃ、違ったルートで行ってみっか・・・」
小田原から海岸線ルートを通ってみる事にした。
まったくの「お初」である。
表示板だけが頼り。
ところが視力の衰えた老夫婦で見てもよくわかんない。
どうしても大きな字の表示板に釣られる。
テキもさるもの・・・。
大きな字は「有料道路」への誘いなんである。
通行料があっという間に1,000円を越えた。
ったく・・・。
- 看板
何とか熱海から、熱函トンネルを抜けた。
見慣れた景色を一路、大仁へ。
小高い山の上の茶色のホテルは遠くからでも目立つ。
「いよいよ、あの憧れの『大仁ホテル』だぜっ!」
ところが、入り口がわかんない。
かつての西武の時の看板は、ことごとく撤去されたらしい。
後から考えると看板は1つだけだった。
最初は、見過ごしてウロウロ・・・。
やっとの事で、唯一の看板を見つけて到着。
考えてみれば、看板を節約したって実害は少ない。
ここまで来たヒトは何としても到着する。
諦めて帰るヒトなんかいないべ。
電話もあるし・・・。
極めて合理的なんである。
この思想が、この値段を可能にしてるらしい・・・。
- 雄姿
「あら〜っ、ずいぶん変わっちゃったわねえ〜っ・・・」
嫁さんの第一声である。
だいぶ印象が違うらしい。
嫁さんは、仕事の関係でオープンの時に来たんだそうな。
芸能人も呼んで、そりゃあ派手なオープンだったとか。
確かに、建物は古さを感じさせる。
何ってったって、30年以上前の建物である。
当然と言えば当然。
むしろ、その割りには良く整備されてると思う。
問題は名物の大浴場と、食事である。
温泉の手入れはやっぱ大変だし・・・。
ブッフェ形式とは言え、「大仁ホテル」の食事である。
名に恥じないモノが用意されてるベか?
期待っ!