珍しくもない本の雑感68
【ガセネッタ&シモネッタ】
- 発見!
又、見つけた。
いつもお馴染みの「Book Off」
「米原万里」である。
2003年6月ってなこって、比較的最近の作品だった。
タイトルは「ガセネッタ&シモネッタ」
わっかりやすい。
きっと、小咄満載なんだべな。
っと思ってソク買ってきた。
でも、イメージはちょっと違ってた。
さすがに円熟してきた観がある。
個性が凝縮してきたってゆ〜かあ・・・。
結構、言いたい放題。
著者らしいと言えば、とってもらしい。
- 「駄洒落」
通訳者は「駄洒落」好き。
特にシモネタは大好き。
これは全員共通してるらしい。
何故か?
どーやら、毎日”言葉”に悩まされている所為らしい。
異言語、異文化と日々格闘してる。
そんな中で「駄洒落」は天敵。
通訳者泣かせの最たるモンだという。
そりゃ、そーだべな・・・。
んじゃ、なんで「駄洒落」好きなんだべ?
憎さあまって可愛さ100倍!
ってな面もあるらしい。
- 「失楽園」
懐かしい響きだべや。
やたらブームになった事があったなあ・・・。
猫も杓子も「失楽園」
こーゆーのこそ、海外に理解され難い。
著者も「失楽園」に泣かされた覚えがあるそうな。
さる国際会議。
さるスピーチの中で「失楽園」が取り上げられたとか。
・・・どんな世代が集まるのかと、映画館をのぞいてみたんですね。そうしたら40代から60代までの女性ばっかり。
シツラクエンなんて、とんでもない。そこはトシマエンだったのですね。
うまいっ!
思わず拍手したくなっちゃう。
でも、著者はブースの中で固まったそうな。
わかる・・・。
- 通訳仲間
さるドイツ語通訳者との会話。
【老人ホーム】
「通訳者ってみな1匹狼だから、将来が不安だよね。今の内から共済会を作って、通訳者の共同老人ホームを創れたらいいと思うんだけど、米原さんものらない?老人ホームの名前はもう決まっているんだ」
「へーっ、気が早いこと」
「アルツハイムって言うの・・・」
楽しくなってきた。
さる韓国語通訳者との会話。
【サンドイッチ】
「米原さん、金正日総書記の好物、知ってますか?」
「・・・?」
「サンドイッチなんですって。サンドイッチのこと韓国語で何て言うか知ってますか?」
「エッ、あれって外来品だから、サンドイッチって言うんじゃないの?」
「ハムハサムニダって言うんです・・・」
いいっ!
ますます先が楽しみに・・・。