通勤路の雑感21
- 治療院
かれこれ1年になる。
すっかり治療院のお馴染みになっちゃった。
1年前はそんなつもりじゃなかった。
嫁さんに勧められて行ってみた。
不安定な時期だったし・・・。
心身ともにくたびれた。
ちょいと通ってみっか。
身体がほぐれて、気持ちもほぐれたらめっけもん。
そんな気持ちだったのに・・・。
まさか1年も通うとは思わなんだ。
- 筋硬直
背中の筋肉がパンパンである。
「T中先生」いわく。
「これはフツーじゃないですよ。ほとんど板みたいですね」
確かに指がまったく入らなかった。
「これは手足から全身をほぐして行かないとダメです」
あまりにひどくて、プロ根性を刺激したらしい。
時間をかけてじっくりと治療したいという。
時間をかけてお願いした。
あの手、この手でほぐしにかかってくれた。
すんごいチカラだった。
戦闘終了。
マサジくん、整体、吸引療法・・・。
全身全霊で立ち向かってくれた。
「それでも、少しはマシになったっていう程度ですねえ〜」
戦意喪失しないでくれよな・・・。
- 距離感
実は原因ははっきりしてる。
毎日の通勤電車である。
東京まで1時間強。
通勤時間帯のラッシュである。
幸い、この街からは何とか座って行ける。
隣の街では、もうアウトである。
正味70分を座れるのは有難いとは思う。
なんだけど・・・。
両脇にヒトがくっ付いているのは、えりゃあ苦痛である。
だんだん身体が強ばってくるのがわかる。
今まで、こんな距離感でヒトに接した事がない。
3月までは片道40分の徒歩通勤。
毎日、悠々と歩ってた。
1日中、半径2m以内にヒトがいた事がなかった。
このギャップは大きい・・・。
- 場所選び
それでも毎日通っていると、ちったあチエがつく。
大体、同じ時間、同じ場所に同じメンツがいる。
少しずつコツもわかってくる。
とにかくデブの傍は避ける!!
これが基本。
なるべく女性か、小柄なヒトのそばがいい。
酸素濃度が全然違う。
次は臭いの選定である。
中年のオヤジは臭いに鈍感なのが多い。
朝からネギ・納豆・キムチの臭いプンプンとか・・・。
若い衆にも結構臭いのがいる。
風呂なんか入ってないんじゃないべか・・・?
- 体幹
もう1つ、重要なコトがある。
なるべく体幹のしっかりしたヒトの隣がいいっ!
70分も座ってりゃ、その内居眠りこき始めるヒトが大半。
居眠りしても体幹の崩れないヒト。
これは大事。
最近、男女問わず寝崩れるヒトが多い。
もう、ぐじゃぐじゃである。
アホみたいに口開けて、クラゲ状態で寝てる。
隣は大迷惑なんである。
こんな状況に遭遇すると、もう背中はパンパン。
絶対に避けなきゃいかん。
っとは言え、ヒトは途中駅で入れ替わる。
そうそう上手く避けられない。
そんな時はどーするか?
思いっきり浅く腰掛ける。
背中の後ろで倒れて目が醒めるまで待つ。
修行を積むと、この人種が直感的にわかるようになる。
ほとんど表情に表れてる。
独特の緊張感のまったくない顔・・・。
あ、ほとんどそっか・・・。